何を売るのか?起業における商品・サービスのアイデアは「ブレインダンプ」で考えよう

起業・副業

こんにちは。甲斐です。

最近は起業・ノウハウに関する情報があちらこちらで見かけるようになり、起業そのもののハードルは随分下がったように感じます。

ただ、それでも人の悩みは尽きる事がなく、そもそも「起業したいけど、どんな事業を行ったら良いか分からない。アイディアがない!」と思っている人も相当するいらっしゃるでしょう。

これに対する回答もインターネット上で溢れかえっており、

  • 他の人と違う事業を行う必要はない。
  • むしろアイディアがないのはチャンスなんだ!

等々、色々な意見がありますが、アイディアがどうしても思いつかない場合、試してみるべき具体的な施策があります。

それが今回ご紹介する「ブレインダンプ」です。

1.「ブレインダンプ」とは?

ブレインダンプとは、

  • ブレイン(BRAIN)=脳、つまり頭の中
  • ダンプ(DUMP)=投げおろす

をくっ付けた言葉です。

つまり、頭の中で考えている事(モヤモヤしている状態も含む)をひたすら吐き出すのがブレインダンプです。

イメージとしては、まさに頭の中の考えをダンプカーで「ガーーー」と全て投げ下ろすようなイメージです。

(こんなかんじで、ガーーー!と一気に吐き出します)

「全て」なので、「いや、これって意味あるの?」と言うモノも全部吐き出します。使えるか使えないかは後で考えれば良いので。

具体的には真っ白な紙に鉛筆やボールペンでひたすら頭の中を書き出す作業を行います。

紙は大きければ大きいほど良いです。理想は模造紙にひたすら書いていくのが良いでしょう。

「パソコンにWordでひたすら入力していくのはダメなのか」と言うご質問を受ける事があるのですが、パソコンではなく、やはり「書くこと」がお勧めです。

書くことで脳が活性かされ、ブレインダンプがどんどん進んでいきますので。

2.起業のアイディアは、あくまで自分の経験の中にある

さて、ビジネスのアイディア出しとして、具体的に頭の中の「何を」ブレインダンプするのかが重要になってきます。

その答えは「自分の今までの経験」です。

起業のアイディアを解説している人が良く、やれアフィリエイトだ物販だ電子書籍だetcと言っていますが、自分が今までやった事がない分野に取り組むのは非常に効率が悪く、事業の成功確率も低くなります。

そうではなく、既に自分の中にある物(自分の資産=リソース)を利用するのが、当然ながら手っ取り早いんですね。

なので、自分の今までの経験の中から、

  • 人より少しでも得意な事
  • 人より少しでも詳しい事

最低でも100個書き出して下さい。

(それなりの人生経験を積んだ人であれば、100個ぐらい簡単に書き出せるはず!)

例えばスポーツであれば、野球、サッカー、ドッチボール等、ひたすら書き出して下さい。

ブレインダンプは、出来れば時系列(幼少期~現在)の流れに従って書き出すようにして下さい。そうすると、後の「記憶の思い出し」が楽になります。

もう一度言いますが、「これは対した事じゃない。使えない」と思った事でも、ガンガン吐き出すのが大切です。

使えるか使えないかは後で考えれば良い事です。今はとにかく頭の中を全部吐き出す事に集中して下さい。

3.書き出したリソースについて「記憶の思い出し」を行う

リソースを最低100個書き出した後は、次のステップに移ります。

今あなたが書き出したリソースは、既に顕在化されたリソースです。

顕在化されたリソースだけで競合他社と戦うのは中々苦戦する事がありますので、そこから一歩踏み込んで、潜在化しているあなたのリソースをあぶり出します。

その潜在化したリソースこそ、競合他社にはない、あなたの本当の「強み」ですので。

やり方は、書き出したリソースについての記憶・体験を思い出して下さい。例えば、あなたが子供のときに書道を習っていた場合、

  • 全然上達せず、自分でもイライラしていた。
  • でも、先生が代わったら、すごく上達した。
  • そう言えば、あの先生の教え方は特徴的だったな・・・。

このような体験を思い出すと、単に「書道が得意で奇麗な文字が書ける」と言うだけではなく、奇麗な文字が書きたいけどもの凄く汚い文字で困っている人に対して、

体系化されて分かりやすく要点を抑えた、誰もが美文字になる技術を教えるノウハウ

と言ったリソースを顕在化させる事ができます。

このように、潜在化したリソースを表に出すためには、潜在化しているリソースに対して追体験をし、

  • そのときに何を感じたのか?
  • その結果どのようなこと(良いこと、悪いこと)があったのか?

を顕在化させる事で、他の誰かの問題解決に役立つ武器が出来上がるのです。

4.リソースとリソースを組み合わせる

単体のリソースだけでビジネスを行う事が出来れば良いのですが、物や情報がありふれている現代社会では、単体のリソースだけでは厳しい勝負になる可能性があります。

その為、ブレインダンプで書き出したリソースについて組み合わせを行います。

例えば、あなたが書道が得意で心理学の知識もある場合、「書道×心理学」で何かできないか?と言う事を考えます。

「名刺にも使える、お客さんから好きになってもらえる筆文字アート」とか。

ここまで考えると、競合他社がいない、あなただけのオリジナル商品・サービスが出来上がります。

5.その商品・サービスに愛情を持てるのか?

リソースを組み合わせてあなただけの商品・サービスが出来ました。これでOK!と思うかも知れませんが、ちょっと待って下さい!まだまだ大切な事があります。

その商品、サービスはあなたにとって愛情が持てますか?

起業家はときには狂ったようにハードワークしなければいけない事があります。そんなときでもストレスを感じず、苦労を苦労と思わずにハードワークするためには、その商品・サービスが好きで好きでたまらず、愛情が持てるか?が重要になってきます。

商品・サービスが好きである事、愛情がある事はビジネスを飛躍させるブースターの役割になります。

その商品・サービスは

  • 誰からも強制される事なく、自ら進んでノウハウを取得したのか?
  • 心の底から好きで好きでたまらないのか?
  • 寝食忘れて没頭できるぐらい愛情があるのか?

今一度、自問自答してみましょう。

6.まとめ -ニーズがあるかリサーチも行いましょう-

ブレインダンプを効果的に行う事によりあなただけのオリジナルの商品・サービスが出来上がりますが、その商品・サービスがニーズを満たしているかどうかはまだ分かりません。

その為、お客さんにインタビューしたり、モニターとして商品・サービス等を利用してもらうリサーチは絶対に行うようにして下さい。

リサーチの結果、商品・サービスの修正が必要になったり、新たなスキル・ノウハウを身に着ける必要が出てくる可能性があります。

「これはイケてるアイディアだ!」と思っても、必ずリサーチをするようにしましょう。

【お気軽にお問い合わせ下さい】
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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル。趣味はキックボクシングとランニング

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

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