こんにちは。甲斐です。
バブル経済が崩壊し、その後の様々な社会情勢が不安定の中、昔ながらの営業方法では物やサービスが全く売れなくなりました。
そこで注目されるようになったのが「マーケティング」ですが、このマーケティング、本質を理解されないまま、誤った意味合いで使われていることが結構あるんです。
このマーケティングの本質、「市場創造」とか「新しい価値の提供」とか「販売を不要にすること」とか様々言われていますが、より高い次元でマーケティングを見たとき、
「何をすればあの人が喜んでくれるのか?」
と考えることにあるのです。
1.マーケティングは相互理解が重要
マーケティングの定義は人によって異なり、「商品開発」や「広告」の事を指してマーケティングと定義している人達もいます。
ただそれらはあくまでマーケティングと言う一連の流れにおける断片的な作業であり、マーケティングの本質を表現したものではありません。
マーケティングの本質を現したものと言えば、公益社団法人日本マーケティング協会の定義が一番参考になるでしょう。
「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」
公益社団法人日本マーケティング協会
https://www.jma2-jp.org/jma/aboutjma/jmaorganization
ここでのポイントは「相互理解」です。
・自分を知り、
・顧客を知り、
・自分が顧客に対してどんな事ができるか?
を徹底的に考える事が重要になってくるのですが、これってよく考えてみると、ある事と同じだと思いませんか?
それはずばり、「恋愛」です。
マーケティングは分かりやすく言えば、恋愛と非常に似ているのです。
2.マーケティングは恋愛と同じ
「マーケティングと恋愛は似ている」ことについては、多くのマーケターが指摘していますが、考えれば考えるほど、その通りなんですよね。
例えば、学生時代のことを思い出して欲しいのですが、当時、本気で好きになった人はいませんでしたか?
で、好きになった人を振り向かせる為に、色々な事を考えますよね?
例えば好きな人の基本的なパーソナル情報(顧客)として
・どのような性格なのか?
・好きな食べ物やスポーツ、TV番組は?
・趣味や嗜好は?
等々考えますよね?
また、当然自分自身(自社)についても分析しますよね?
・自分自身がどう言う性格なのか?
・好きな人を振り向かせる武器はあるのか?
・ライバルがいる場合、ライバルに勝てる方法はあるのか?
ライバルやライバルになりそうな人(競合他社)がいる場合、ライバルの分析も欠かせないでしょう。
・どのような人がタイプなのか?
・もしかして既に好きな人(ライバル)がいるのか?
・ライバルの動向はどうか?
等々、総合的に考え、自分が取る戦略を決定しますよね?
これって、マーケティングにおける「3C分析」じゃないですか?
意識的、無意識を問わず、この分析を行って
・どんなデートに誘うか?
・そもそも、デートに誘ってOKしてくれるのか?
・デートに誘うのが時期尚早であれば、まずは仲良くなる事が必要になってくる。どうやって仲良くなろうか?
等々、相手を中心にして様々な事を考えると思います。
まさに、マーケティングは恋愛と同じと言えるでしょう。
3.相手に対する「感情」も大切に
上記であえて「学生時代のこと」と言ったのには理由があります。
大人になってから振り返ると、学生時代って感受性が豊かではなかったですか?誰かを好きになったときって、その人の為に本気で色々な事を考えていませんでしたか?
だから相手にも自分の真剣な思いが伝わったはずです。
この感情のむき出し感って、良くも悪くも学生時代の特権だと思うんです。
これ、マーケティングも同様で、情報が氾濫している現代社会で、本当にお客さんにしたい人を振り向かせる為には、感情に訴えて「刺さる」必要があるんです。
マーケティングの様々な手法「だけ」にこだわるのではなく、相手の感情を揺さぶる「思い」も必要になってくるって事ですね。
4.まとめ
・マーケティングは恋愛に良く似ている。
・お客さんを振り向かせる為には感情を揺さぶる「思い」が必要。
良く考えてみると当たり前ですが、実務を行っていると忙しさに忙殺され、その当たり前の事を見失ってしまう事があります。
忙しいときにこそ意識的に立ち止まり、この当たり前の事に立ち戻るようにしましょう。