こんにちは。甲斐です。
Twitter等のSNSを通じて副業の重要性が叫ばれている一方、いわゆる「儲かっている雰囲気を出しているけど、実際には中身がないコンテンツ」を販売している人が雨後のタケノコの如く現れています。
いわゆるインフルエンサーに踊らされ、ビジネスの事を真面目に勉強する事なく「ワクワク・ドキドキ」と言った雰囲気だけで起業するので、全てにおいて低品質になってしまうんですね。
副業と言えど起業ですので、ビジネスを行う上で学ばなければいけない原理原則は山ほどあります。
ではどうやってそれを学ぶかと言う事ですが、これは先人のノウハウ等が凝縮された書籍が世の中に沢山出回っていますので、これを使わない手はないでしょう。
そこで今回は、インフルエンサーの雰囲気に騙されない、ニセ起業家にならない為に読むべき本をご紹介します(僕が実際に全て読んで、その内容を実践しているものです)。
あなたにとっても十分、血となり肉となるでしょう。
※「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー)、「人を動かす」(D・カーネギー)は起業する上で読まないと言う選択肢はない、テッパン中の書籍です。その為、ここではご紹介していませんのでご了承下さい。
1.考える技術
「考える技術」はマッキンゼー・アンド・カンパニー出身で、世界的に有名な経営コンサルタント、大前研一氏が執筆した本です。
発売から随分と年数が経過していますが、今もなお色あせる事がない書籍です。
人によっては大前研一氏の上から目線的な内容が「鼻につく」かも知れませんが、
・問題を根本的に解決する事の意義。論理的思考とは?
・事実を正確に把握する事の重要性。
・問題解決の為の科学的アプローチ。
このような事が学べる本です。
「考える力」はどのような仕事を行う上でも必須のスキルであり、その本質を学びたいのであれば、本書は絶対に読むべき本と言えます。
2.ザ・プロフェッショナル
「考える技術」と同様、大前研一氏の著書です。
こちらの本も2005年に出版され既に数年が経過していものの、まったく色あせたものではなく、現代社会にも十分に通用する内容となっています。
「考える技術」がノウハウ系の本に対し、この「ザ・プロフェッショナル」は、自己啓発系に近い作りになっています。
とは言え、低品質な自己啓発本にありがちな、キラキラ・フワフワした「中身は薄いけど、何かモチベーションがアップする気がする。」と言う内容ではありません。
・プロフェッショナルとは何なのか?
・プロフェッショナルの定義ー顧客のことを徹底的に考え抜くー
・見えない世界を見る能力が必要な理由。理想のビジョンを語る事。
・飽くなき知的好奇心を持ち続ける事の重要性。
このような事が具体的に学べる書籍です。
「考える技術」と「ザ・プロフェッショナル」は、私が司法書士試験に合格する前、サラリーマン時代に何度も読んだ本です。
当時、ブラック企業の上司の「思い付きの指示」「コロコロと変わる指示」に悩んでいた自分を救ってくれた、ビジネスバイブルでもあります。
3.自分のアタマで考えよう
2011年に発行された、有名ブロガーのちきりん氏の著書です。
大前研一氏の「考える技術」と同様、考える事の重要性がテーマになっているのですが、こちらの本はより具体的になっています。
「考える技術」→総論
「自分のアタマで考えよう」→各論
と言う位置づけで読むと、頭の中で理解が進むでしょう。
・「考える」とは具体的にどう言う事なのか?
・フレームワークを使いこなす為の思考
・「疑問」を持つ意義
等を学ぶ事が出来ます。
4.マーケット感覚を身につけよう
同じく、ちきりん氏が執筆された本です。
「自分のアタマで考えよう」が考える力・論理的思考をテーマとしているのと比べ、この本は「世間では何が求められているのか?マーケターとしての思考」をテーマにしています。
その為、「自分のアタマで考えよう」「マーケット感覚を身につけよう」を立体的に読むと、マーケティングの本質である「相互理解」について深く勉強する事が出来るでしょう。
5.新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方
ジェイ・エイブラハムが執筆した、世界中のマーケターが読んでいるマーケティングのテッパン教科書です。
起業するのであればマーケティングを学ぶ事は必須であり、厳しい言い方ですが、マーケティングを学ばなければ、そもそも集客は出来ないと思った方が良いでしょう。
この本はそのマーケティングの基本中の基本思考を学ぶ事が出来ます。
6.沈黙のwebライティング ─webマーケッターボーンの激闘―
Web集客を考えているのであれば、必須の書籍です。
SEOの分野において、圧倒的な実績を残されている株式会社ウェブライダーの松尾茂起氏が執筆された本です。
漫画(物語)パートと文章パートで構成されており、小手先ではなくSEOの本質、コンテンツマーケティングについて分かりやすく解説しています。
何だか良く分からないSEO業者に何十万も出すのであれば、この本一冊があれば事足ります。
7.ファスト&スロー
心理学者ながらノーベル経済学賞受賞した、ダニエル・カーネマンのベストセラー本です(上記の沈黙のWebライティングでも紹介されています)。
人間の脳が行っている意思決定に着目し、脳には2つのシステムがある事を説明。
スピーディーかつ直感で動くが複雑な処理が苦手な「システム1」、スピードが遅く怠惰だが深く考える事が得意な「システム2」と、脳の機能を分かりやすく解説しています。
この人間の脳の仕組みを理解する事で、ブログ等で誰かに何かを伝えたい時に、ライバルよりもより効果的な伝え方を行う事が出来ます。
8.「超」文章法
元大蔵官僚、経済学者である野口悠紀雄氏が執筆された本です。
私自身が訴状等の裁判所提出書類作成時に参考にしている本で、「伝わる文章の書き方」を学術的・具体的にレクチャーされています。
文章において重要な「メッセージ」の探し方・磨き方。
文章の「骨組み」の作り方。
比喩や引用・具体例などの文章の「筋肉増強」法。
分かりにくさを排除、読み手の心理に配慮するための「化粧」の仕方。
が体系的に整理されており、ブログ等の文章を書く時の参考書になります。
9.投資家みたいに生きろ 将来の不安を打ち破る人生戦略
投資家(ファンドマネジャー)の藤野英人氏が執筆された本です。
投資家になる事が目的でなく、人生における「浪費」と「投資」を明確に区別し、投資家の思考を身に付け、将来の不安を打ち破り、人生を豊かする事の重要性が書かれています。
あくまで「思考法」であり、投資のテクニック等は書かれていませんのでご注意下さい。
当然ですが、投資家のような思考を身に付ければ、ビジネスにおいても有益です。