起業時に投資家を募らない方が良い3つの理由

起業・副業

こんにちは。甲斐です。

「もの凄く良いアイディアがあるので起業したいけどお金がない!!」

と言う状況のとき、一つの解決方法として銀行等の金融機関からお金を借りる方法があります。

ただ、起業家として全く実績がない場合、銀行から融資を受けるのは非常に厳しいでしょう。

となると次の手段として、「投資家から投資を募る」と言うのがあり、実際にアイディアを持っている起業家と投資家を繋ぐマッチングサイトも存在します。

ただ、起業当初はこのような「投資家からの投資」は極力避けた方が良いのです。

1.最初はスモールビジネスで起業すべき

ビジネス初心者ほど広大なビジネスプランを考え、銀行からの融資や投資家を募ろうとするのですが、そもそも最初は初期費用をあまりかけないスモールビジネスで起業すべきです。

スモールビジネスで起業すれば大きな失敗をする前に方向転換をするのも容易ですし、仮に失敗したとしても初期費用をかけていない分、ダメージも少ないはずです。

なお、「スモールビジネスでは儲からないのでは?」と心配される人もいるかも知れませんが、それはあくまでアイディア次第です。

初期費用をかけない、スモールビジネスであっても十分稼ぐ事は可能です。「お金をかければ稼げる」には何ら因果関係はありませんので。

2.そもそも、投資家はそう簡単に起業家のビジネスに投資してくれない

これ、まれに勘違いをしている人がいるのですが、投資家は何の理由もなく投資するのではありません。そんなファンタジーな世界はどこにもありません。

投資家の立場で考えると分かるのですが、彼らは慈善事業として投資するわけではなく、必ず何らかのリターンを期待して投資するのです。

つまり、起業家が行うビジネスが儲からなければ、そもそも投資に値しないのです。

特にエンジェル投資家は結構熱い事を言うんですよ。自分もビジネスをやっているから、その恩返しで若い起業家を育てたいとか。

でも実際はリターンが見込まれなければ投資はしません。自分のお金をドブに捨てる事になりますので。

そう考えた時、ビジネス初心者が投資家を納得させるようなビジネスプランを描けるのか?と言うのが大いに疑問なんですよね。

そうであれば、「どうやって投資家に投資してもらおうか?」と考える時間を使うより、単純にスモールビジネスで起業した方が手っ取り早いと思うんです。

投資家に投資してもらうのは、ビジネスが軌道に乗った後でも良いと思います。

3.投資家から経営に口出しされる

上記でもお話し通り、投資家は何らかのリターンを期待して起業家に投資するんです。つまり、起業家のビジネスは絶対に成功してもらわないと困るんです。

と言う事は、起業家がまだビジネスの素人の場合、そののビジネスについて投資家が口を出してくる可能性が大変高いんです。

起業家の立場としては、「金は出して欲しいけど、口は出して欲しくない」と思うのが当然でしょう。でも現実はそんなに甘くありません。

場合によっては起業家が投資家の言いなりになってしまう、と言うことも十分にあり得るのです。

4.インフルエンサーは「レバレッジを効かせろ!」と言っているけど・・・

最近、ビジネス系インフルエンサーがしきりに、

「レバレッジを効かせるのが重要。レバレッジを使うと、高速で収入を増やせる」

と言った趣旨のツイートをしていますが、これをイコール「資金を大量に用意してビジネスする」と勘違いして理解している人がいます。

例えば、広告費等、初期費用をふんだんに使ってビジネスを行えば、初期費用をかけない場合によりも多くの売上を見込めるかも知れません。

しかしそれは、あくまで商品力があるのが大前提です。

商品力が全くないにも関わらずお金をガンガン使ってしまい、その結果全く売れなければ意味はありません。

そうであればスモールビジネスで起業し、とっとと商品を世に出してお客さん等にヒアリングしまくり、その結果を反映させて商品を改良していった方がはるかに効率的なのです。

5.まとめ

昔と比べて今は起業は小資本でも出来ます。

何度も言いますが、まずはスモールビジネスで起業し、商品を実際に世にだして世間の評判を見て、商品を改良していくと言う流れがベターでしょう。

実際に商品を出す事でお客さんのニーズを理解する事になりますし、仮に投資家から投資を募る段階になったときに「お客さんの生の声」を知っていると言うことは、大きな武器となるからです。

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル。趣味はキックボクシングとランニング

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

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