ブラック企業の経験は起業に際して全く役に立たない

コンサルティング・問題解決思考

こんにちは。司法書士の甲斐です。

私は司法書士になる前には様々な企業に就職した経験がありますが、実はとんでもなく苦労したのです。

当時はバブル経済が崩壊した直後の時代で、大卒の就職率が50%台と言った劣悪な就職環境でした。

どれくらい酷かったかと言いますと、普通の求人雑誌にヤミ金の求人広告が掲載されていたほどで、今では考えられない時代だったのです。

ヤミ金:違法な金利で貸し付けるサラ金。暴力団の資金源にもなっています。

残業代なんか出ない、労働基準法なんて何それ?と言った、いわゆるブラック企業の方が沢山あった時代です。

●資格商法。
●定時が終電だと明示された不動産会社。
●社長の奥さんが経理で働いていたけれど、社員の前で奥さんにDVを行っていた社長がいる会社。
●当時は違法だった製造業の派遣。

等々、とんでもない環境にいたんだなぁと今思い出してもぞっとします。

ただ、このような厳しい環境のブラック企業を経験をするべきだ!と言う意見もあります。

このような常軌を逸した環境に身を置く事で、どんな事にもへこたれない根性が身に付くと言う説(?)です。

いわゆる「精神論」「根性論」ってヤツですね。

確かに、厳しい環境に身を置く事で精神的に鍛えられますので、起業を考えているのあれば、自分の武器となるかもしれません。

しかし、ブラック企業での「精神論」「根性論」は私の経験上、起業に際して一切役に立たないと断言出来ます。

1.ブラック企業の経験が全く役に立たない理由

確かにブラック企業のような厳しい環境にいれば、精神的にもタフになるでしょう。

ストレス耐性も格段に上がり、ちょっとの事ではへこたれないメンタルに仕上がるでしょう。

でも、それだけです。

「精神的に強くなりました」では誰かの問題を問題を解決したり、誰かの欲望を叶える事が出来ない、つまり「商品」になり得ないんです。

別の言い方をすれば、単なる自己満足なんですね。

そんな具体的ではないモノを持って副業や起業をしても、ビジネスの世界では全く通用しないんです。

その為、あくまで具体的なスキルを身に付ける事が必要になってきます。

ブラック企業の特徴の一つに、「具体的なスキルが身に付かない」と言うのがあります。

会社の方針が思い付きだったり、仕事の付加価値が低かったりと言った様々な理由があるのですが、具体的なスキルは身に付かない事が多いのです。

私自身、当時どのようなスキルが身に付いたかと考えたのですが、何も思いつきません。

まさに「根性」だけです。

業務ノウハウも無いに等しかったですし、上司は基本的にパワハラ・気分屋で、言う事がコロコロ変わるので、コミュニケーションスキルの向上も難しい。

「殺すぞ」なんて言われるは日常茶飯事で、会社内の人間関係で精神を壊して逃げるように辞めましたから、具体的なスキルなんて身に付くわけが無かったんですよね。

2.どうすれば良かったのか?コンサルティング視点で考える

以上の反省点を踏まえ、「じゃあ、当時どうすれば良かったのか?」を考えてみました。

どうせ辞めると腹を決めていたのであれば、もっと大胆な事をやれば良かったと思い付きました。

それは、「上司のコンサルティング」です。

例えば、上司の指示に問題があり、それがストレスになっている場合、

  • 上司の指示がなぜダメなのか?
  • 上司の指示がダメな理由で、会社にどれほどの損害が発生しているのか?
  • 上司の指示がダメな根本的な問題は何なのか?
  • その根本的な問題を解決する方法とは?

このように、「あの上司まじムカつく!」と言う感情を一旦置いておいて、上司が抱えている問題を事実に基づいて分析するのです。

そうすると、

  • 「この上司は実は自分に自信が無く、部下に対して必要以上に高圧的に接してしまうのかもしれない。」
  • 「そもそも部下を持った経験が少なく、部下に対するマネジメントが良く分かっていないのかも」

と言う分析結果が出た場合、「管理職が自分に自信を持ち、部下から信頼を得る方法」を考え、その具体的な施策を上司にプレゼンすれば良かったのでは?と今では思います。

こんな事をやれば本当にぶっ〇されるかもしれませんが、そもそも辞める覚悟をしているし、そうなってしまえば辞めてしまえば良いでしょう。

でも、こんな事を行う人はまずいませんし、部下からこのような覚悟を見せつけられた場合、上司としてもきちんと対応するはずです。

このような部下の覚悟を一時の感情で拒否する事は、上司としての器の小ささを露呈する事になりますので。

この「上司コンサル」が上手く行けば、「ブラック企業のパワハラ上司を本当の意味での管理職にするノウハウ」を身に付ける事が出来ます。

このような具体的なスキルが、起業を行う上で大きな武器になるのです。

3.まとめ

あなたの勤めている会社がブラック企業でも、具体的なスキルを身に付ける事が出来るのであればまだ大丈夫です。

しかし、そうでは無いのであれば、積極的に具体的なスキルを身に付ける為の行動をすべきです。

そうしないと時間だけがどんどん過ぎていき、気が付けば自分の中で積み上げてきた物が全くない状態、つまりビジネスパーソンとしては致命的な状態になるのです。

具体的なスキルは、貪欲に身に付けるようにしましょう。

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熱き志を持つ起業家を法律とマーケティングで支援する司法書士。趣味はキックボクシングと朗読。

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