こんにちは。甲斐です。
コンサルタントには様々な能力・スキルが求められますが、仕事に対する姿勢と言うのも大切になります。
どんなに優れたスキルを持っていたとしても、人としての基本姿勢がメチャクチャであればお客さんの期待に応えることは出来ませんので。
今回は、コンサルタントになりたい人向けに、プロフェショナルなコンサルタントに必要な姿勢の話しをしたいと思います。
なお、コンサルタントにとって必要なスキル・能力については下記のページをご覧下さい。
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1.高次元のコミュニケーションを意識する
どのようなビジネスパーソンでもコミュニケーション能力は必要になってきますが、コンサルタントの場合、通常よりも高い次元のコミュニケーションを行う姿勢が求められます。
例えるなら、野球のキャッチボールのように、相手が取りやすいボールを投げる技術、どんなボールでも正確に捕ることができる技術ですが、これを具体的にコミュニケーションに置き換えるとこうなります。
- 相手が伝えたい事を誤解することなく100%理解すること
- 自分が伝えたい事を相手に誤解されることなく100%伝えること
相手が伝えたい事を100%理解する為には、相手が上手く言語化出来ていない部分についても適切な質問を行い、相手の代わりに言語化する必要があります。
また、自分が伝えたい事を100%相手に理解してもらう為には、難しい専門用語を分かりやすくしたり、抽象的な概念を具体的な言葉に変換する事が求められます。
この双方が出来て、初めてお客さんの為の高度なコミュニケーションが可能となるのです。
2.例外なき顧客主義を貫く
コンサルタントはお客さんの利益の為に仕事を行う、顧客主義を体現しなくてはいけない存在です。自分や第三者の利益の為に仕事をするのは言語道断です。
ただ、「お客さんの利益の為に」と言っても、何でもかんでもお客さんに迎合してはダメです。
例えば、お客さんのやりたい事や指示が違法行為・不法行為に基づくものや、倫理に反するものであれば、プロフェショナルとして止める必要があります。それが結果としてお客さんの利益になるからです。
このように、コンサルタントには時としてお客さんの価値観と真正面からぶつかる必要がありますし、そのぶつかる覚悟・信念がなければプロのコンサルタントを名乗ってはいけないのです。
3.「確かにその通りだ」と納得してもらえる論理的思考と感情的配慮のバランス
コンサルタントはお客さんの問題を発見し、その解決の為の施策を考えるのが仕事です。
つまり、お客さんに現状分析や施策を分かりやすく説明し、お客さんにその施策を実行してもらう必要があるのですが、その為には絶対に論理的思考に基づく話しが必要になってきます。
「論理的思考」とは筋道がしっかりと立っている、説得力のある考えの事で、お客さんから「確かにその通りですね。」と納得してもらえる内容のある話しです。
また、人は論理だけでは動かないことも肝に銘じておく必要があります。コンサルタントは感情をコントロールし常にクールである事が求められますが、お客さんはそうではありません。
「論理的には正しいけれど、この話しをした結果、お客さんはどう思うだろう?」と感情面の配慮も忘れないようにする必要があります。
4.まとめ
コンサルタントになる為には特に資格等必要なく、誰でも今日からコンサルタントを名乗る事が出来ます。
しかし、本当のコンサルタントになる為には様々な能力やスキルを身に着ける必要があり、業務姿勢やマインドについても常に勉強する必要があります。
誰でも名乗れるけど誰でも出来るわけではない、それがコンサルタントの仕事なのです。
玉石混交のコンサル業界の中で本物のコンサルタント、プロフェショナルなコンサルタントになるにはどうすれば良いか?
それには自分自身で考え実践する必要がありますが、最後にヒントして下記の言葉をご紹介したいと思います。
プロフェッショナルは感情をコントロールし、理性で行動する人です。専門性の高い知識とスキル、高い倫理観はもとより、例外なき顧客第一主義、あくなき好奇心と向上心、そして厳格な規律。これらをもれなく兼ね備えた人材を、私はプロフェッショナルと呼びたい。
「ザ・プロフェショナル」(大前研一 著)