こんにちは。甲斐です。
絶対的な正解がない問題について、自分なりの最適解をみつける職業であるコンサルタント。
コンサルタントは特に資格は必要なく、誰でも名乗る事ができ、さらに設備投資がほとんど必要ありません。
その為、気軽に起業する事ができますので、ビジネス界隈ではコンサルタントを名乗る人が増えています。
ちょっとググっるだけでも
- 集客コンサル
- SNSコンサル
- 資産形成コンサル
- 副業コンサルetc
こんな感じで雨後の筍のごとく現れています。
そしてこれだけコンサルの数が増えれば当然低品質・低レベルのコンサルも増えてます。
「コンサル」と言う言葉の響きだけに酔いしれて「コンサルとはどうあるべきか?」
をしっかりと考えず、見様見真似の自己流でやっているのが原因なんですね。
で「コンサルのあるべき姿」って色々ありますがポイントとして
- 偏見、思い込みを捨てる(でも完全に捨てきれない事も理解する)
- 常に疑問を持つ
- 施策の引き出しは出来るだけ沢山持つ
- 思考を深めるポイントは「So what?」「Why so?」
と言うのを挙げることができます。
1.偏見、思い込みを捨てる(でも完全に捨てきれない事も理解する)
これはバイアスの話しですね。
人間は誰しもバイアスがあり、これがときには重大なミスを引き起こす事があります。
特にコンサルティングでは「現状を正確に把握する」事が大前提なので、バイアスは排除しなくてはいけません。
とある司法書士が会社設立の依頼を受けて、当然株式会社だろうと思ってある程度手続きをしていたら、実はお客さんは合同会社を希望していた、なんて笑い話にもならない事もありました。
で、バイアスを排除するにはどうすれば良いかですが「バイアスは排除できない事を理解する」のが一番です。
なにか矛盾しているような話しですが、要するに「自分は何も知らない事を理解する」って事ですね。
優秀な弁護士は法律の事は熟知していても、クライアント企業の業界や文化・価値観の事は全く分かりません。
その為、弁護士は顧問契約をスタートするときに「自分達はあなた達の事を知らないので、是非教えて下さい」と言う姿勢で取り組みます。
これを意識するだけでも随分違ってきます。
2.常に疑問を持つ
これは上記のバイアスの排除にも関連してきます。
「自分は何も知らない」
→「だから疑問に思う」
→「だから調べよう(質問してみよう)」
と言う流れですね。
当たり前の事にこそ、疑問を持つのも良いかも知れません。
「なぜ空は青いのか?」とか。
誰もが当然と思っている事について疑問を持つ事により、新たな発見が生まれるかも知れませんので。
3.施策の引き出しは出来るだけ沢山持つ
クライアントが抱えている問題は千差万別でありクライアントの特性もそれぞれ違います。
それなのに「自分はこの施策しかできません!」だと、クライアントの問題解決の施策としてマッチしない事があるんです。
あるサロンの方が集客を増やしたくて某コンサルに依頼したのですが、そのコンサルは「リニューアルオープンによるブランディング」と言う施策しか知らず、クライアントの現状とマッチせず、全然結果が出なかった、と言う事がありました。
「あなたの現状はこうだから、この施策を選択しましょう!」と言えるよう、施策の引き出しは複数用意した方が良いのです。
一つの施策に拘るのはクライアントをしっかりと見ていない事に繋がりますので。
4.思考を深めるポイントは「So what?」「Why so?」
これは僕のブログの中でも良く言っている事ですね。
ある事象や意見等について「So what?」(だから何?)、「Why so?」(それはなぜ?)を組わせてより深く思考し、物事の本質を追求しましょう、と言うやり方です。
単体で使って良いのですが、より効果的なのはロジックツリーを使う方法ですね。
詳しくは下記のページで書いています。
2020.10.05
考えている「つもり」にならない為に。フレームワークの重要性
こんにちは。甲斐です。現代社会、特にビジネスの場面では「考える事」の重要性が叫ばれています。前例を踏襲する従来型の経営が通用しなくな...
この「So what?」「Why so?」が使いこなせると、お客さんから
- 「〇〇さん、洞察力が凄いですね!」
- 「〇〇さんの話し、とても分かりやすいです!」
なんて尊敬されるかも知れませんね。
5.まとめ
コンサルタントは特に資格は必要なく、誰でもなれる(名乗る)事ができる職業です。
そのため、低品質・低レベルのコンサルタントもウジャウジャいて、コンサルティングの利用者側から「コンサルなんて仕事ができないゴミクズでしょ?」なんて印象を持たれている事も少なくありません。
そのように思われない、本当のコンサルタントになる為には、まずは今回ご紹介したあり方を徹底する必要があるでしょう。