こんにちは。甲斐です。
世の中には色々な専門家やコンサルタントがいます。
士業のような法律手続きの専門家や、補助金、助成金、物販や輸出入に関する専門家やコンサルタントetc。
昔と比べて今の世の中は非常に複雑になっており、その複雑になった分だけ専門家は存在します。
その星の数だけ存在する専門家に相談したとき、あなたはどのような基準で専門家を選んだ方が良いのか?と言うのが今日のお話です。
人が抱えている問題は千差万別であり、それぞれの問題にあった専門家を選べば良いのですが、大前提の事があります。
それは、専門家でも人としてヤバい輩がいるって事です。そう言う人間には近づかないのがベストなのですが、何かの間違いでヤバそうな輩に相談するかもしれない時もあると思います。
そのような時に備え、今回はその「ヤバい専門家」の見分け方のお話をしたいと思います。
1.ヤバい専門家の例
ヤバい専門家ってそもそも何なのか?
ちょうど良い事例がありましたのでご紹介します。
内容は、抵抗できない状態の実の娘(当時19歳)と性交したとして準強制性交等罪に問われた男性被告に、名古屋地裁岡崎支部が「被害者が抵抗不能な状態だったと認定することはできない」として無罪判決(求刑懲役10年)を言い渡した裁判についてです。
この判決について、
「被害者が抵抗不能な状態だったと認定することはできない」
と言う解釈をめぐり「それはおかしいのでは?」と主張した一般の方に対して、Twitterで弁護士(らしき)人物が絡んだ様子をご覧下さい。
https://twitter.com/dben82716007/status/1115198157342646274
私は法律には詳しくありません。しかし法は当事者と法律家だけのものでしょうか。明日、私や家族が被害者になるかもしれず、何一つ他人事ではありません。
TLでは毎日「あの無罪、理解できない」と叫ばれています。むしろあれが妥当なら、詳しい方から説明していただきたいです。
— ぐうたらこ (@guutaraco) April 8, 2019
ここまで虐待を認めつつ「抵抗できないとは言いがたい」と言う、虐待被害者の精神について無知な判断に「許せない」と言っているのです。
疑わしき、ではなく、犯罪そのものだ、と言っているのです。
なんの事件かもわからないまま絡んでくる方でも私は敬意を払っているのに、勉強しろとは… pic.twitter.com/0A9gjsnxnx
— ぐうたらこ (@guutaraco) April 8, 2019
この弁護士(らしき人)の絡みのおかしいところに、気がつきましたか?
この判決については様々言われているのですが、その多くは「被害者が抵抗不能な状態だったと認定することはできない」と言う裁判官の判断、解釈がおかしいのでは?と言う疑問についてです。
それに対して、罪刑法定主義やら三権分立やら疑わしきは被告人の利益やら刑法や刑事訴訟法の一般論を持ってくるのは間違っているんですよね。
「裁判官の判断、解釈がおかしいのでは?」と言う疑問に対する答えになっていませんので。
実はこれがヤバい専門家の典型例なのです。
2.ヤバい専門家の特徴
① 現状把握能力。コミュニケーション能力がない
- そもそも、何が問題になっているのかが理解できない。
- 相談者の悩みを正確に把握する事ができない。
その結果、トンチンカンなコミュニケーションが展開されてしまいます。このような専門家、実はビックリするぐらい多いんです。
意図的に話しの論点をすり替えているかどうかは分かりませんが。
専門家の仕事一つは、問題を正確に把握する事ですが、正確に物事を把握する事ができなければ、当然間違った結論を導き出す事になります。
相談者の悩みを正確に把握する事ができないと言う事は、どんなに専門的な知識があったとしても、それ以前の、基本的な能力が欠落している事を意味しているのです。
② マウンティングしてくる
簡単に言えば、
「専門家の自分の方が相談者より頭が良いんだぞ。相談者は勉強していないバカなんだぞ。だから相談者は無条件で専門家の言う事を聞き、従う義務があるんだぞ。」
こんな感じで相談者より優位に立とうする姿勢をマウンティングと言います。
「無知を恥じよ。勉強しろ。」
と言ってくる専門家はこのタイプです。
ハッキリいいますね。
専門家と相談者(依頼者)には上下関係や主従関係なんてありません。
あるのはパートナーとしての横の関係だけです。
3.まとめ -違和感を大切に-
- この専門家、話をちゃんと理解しているのかな?
- この専門家、何でこんなに偉そうなんだろう?
様々な問題ついて専門家に相談している過程で、このような疑問を感じた場合は要注意です。
何らかの正当な理由があれば良いのですが、そのような理由がない場合、あなたの目の前の専門家は「ヤバい」可能性が高いです。
相手はいっぱい勉強し、そう言った点では努力していますので、その意味では「素人の私が・・・」と卑屈になるかもしれませんが、遠慮は要りません。
専門家と相談者(依頼者)は対等関係にあります。少しでも違和感を感じたら、別の専門家を探すようにしましょう。
この「違和感」こそ、ヤバい専門家を見抜く秘訣になるのですから。