コンサルタントは科学的アプローチで問題を解決すべし

コンサルティング・問題解決思考

こんにちは。司法書士の甲斐(@tomoya_kai)です。

今回もコンサルタントのスキルに関するお話です。

コンサルタントはお客さんの問題解決につながる施策を考えるのが仕事ですが、その高度な思考力の影には実は一つの特徴があります。

それが今回ご紹介する「科学的アプローチ」で、コンサルタントを名乗る以上、この科学的アプローチが出来なければ「偽物コンサル」「悪質コンサル」のレッテルを張られる可能性があるのです。

1.科学的アプローチとは?

「科学的アプローチ」とは、文字通り問題や取り組むべき施策に対して、科学的にアプローチする事です。

・・・何の事か良く分からないですよね(笑)

この話を理解する為には、「そもそも科学的とはなんぞや?」と言う話をする必要があります。

科学的にとは、辞書的に言えば、「考え方や行動のしかたが、論理的、実証的で、系統立っているさま」を指します。

ポイントは「実証的」と言う部分です。

昔放映されていた「ガリレオ」と言うドラマを、あなたはご存じでしょうか?

福山雅治が演じる天才物理学者、湯川学が様々な事件を解決する際のアプローチとして、事件のトリックを思いついたら必ず実験を行うんですね。

思いついたトリック=仮説として、「仮説は実証して初めて真実となる」と言う物理学者としての価値観・信念のもと実験を行います。

実は、コンサルタントの問題解決アプローチもこうあるべきなんです。

「これが問題なのか?」と仮説を立て、その仮説が正しいかどうかを証明する。その証明の為にどのような調査や証拠を集めれば良いのかを考え、観察し、行動する。

証拠が集まれば仮説が正しい事を論理的に立証した事になる。証拠を集めた結果、当初考えた仮説とは別の結論が出た場合、それを新たな仮説として再度立証する。

これが、問題解決の為の科学的なアプローチ方法なのです。

2.立証はヒアリングと観察がポイントになる

では仮説を立証する為にどのように証拠を集めれば良いかと言えば、最終的には現場に出る必要があります。

インターネット上でリサーチの為に様々な情報・資料を手に入れる事は出来るのですが、それは人間の生の声ではありませんので。

当事者や関係者の生の声を聞いて、初めて本質的な問題や原因が分かる事がありますので、絶対に机の上だけで結論を出してはいけません。

机上の話しだけでは結論を大きく間違える事もあります。

また、あの現場では●●と言う話を聞いた、あっちの現場では××と言う話が出てきた、ときちんとお客さんに説明できれば「ちゃんと私(業界)の事を理解しているんだな」とお客さんからも一目置かれるようになります。

その為、現場でのフィールドワークは必須なのです。

ヒアリングは、「医師の問診」を参考にする

ヒアリングは「医師の問診」を参考に、インタビュー対象者が上手く言語化できていない部分を具体的にしてあげると効果的です。

例えば、お腹が痛がっている患者が来たときに、医師は、

「どのように痛みますか?キリキリですか?ズシンズシンと響く感じですか?」

こんな感じで聞きますよね?

これ、症状によって色々な病気である事を経験上知っていて、患者の症状から仮説を立てて痛みの原因を特定しようとしているんです。

これと同じように、インタビュー対象者の言語化できていない部分について仮説を立てヒアリングを行うのです。

対象の実態を知るために注意深く「観察」する事も必要

また、インタビューだけではなく、「観察眼」を持って取り組むことも必要です。

「みる」には「見る」「視る」「観る」がありますよーなんて話をする場合がありますが、コンサルタントには「観る」が必要になってきます。

対象を注意深く観て、他の人が気が付かない、でも非常に大切な事に気づく為の「観察眼」が、コンサルタントには必要不可欠です。

日常生活でも「観る」ことを常に意識することで、観察眼を鍛えることが出来ます。

3.仮説=結論ではない

企業の戦略・立案で良くある勘違いで「仮説でしかないのに、結論であると決めつける事」と言うのがあります。

例えば、とある企業の売上が落ち込んでいるとします。

この時に管理職クラスが

「何で売上が落ちているんだ!お前ら元気がないんだよ元気が!!元気がないから契約取れないんだよ!!よし、今から決起集会で飲みにいくぞ!」

と号令をかけ飲み会が開催され、会社の愚痴を言い合いストレスを発散し、「じゃ、明日から頑張ろう!」と言う流れ、営業会社では良くあるはずです。

でも、売上が落ち込んでいる原因が他にあれば、飲み会しただけでは当然、根本的な問題解決にはならないですよね?

これ、笑い話ですが、実際に良くある風景です。

なので、問題解決アプローチの段階で「これが問題なのでは?」と考えた場合、それはあくまで仮説であり、仮説は立証して初めて意味がある事を肝に銘じる必要があります。

それがコンサルタントが仕事を行う上でのプロフェショナルとしての最低限の姿勢なのです。

4.まとめ

コンサルタントとして浅い人とそうでは無い人の根本的な違いは思考力の違いですが、その思考力の違いとは、ズバリ、この科学的アプローチが出来るか否かの違いです。

仮説を結論であると決めつけず、ヒアリングと観察眼をフル活用することで、コンサルタントとしての発言に説得力が増す事になります。

コンサルタントを目指すのであれば、お客さんの為にこの科学的アプローチをしっかりと身に着け、実践するようにしましょう。

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