節税コンサルタント(脱税コンサルタント)にはご用心!

ビジネスマインド・ビジネス一般

こんにちは。司法書士の甲斐です。

僕が起業や会社設立の相談を受けてて非常に気になっているのが「皆さん税金を気にしすぎ」と言う点です。

まだ起業や会社を作ってはいない段階なのに「税金が高くならないか心配」とか「この事業目的は税金的に有利なのか?」とか、そんな事を心配している人が結構いるんですね。

起業時は税金より売上や集客を心配すべきなんですけど、やはり起業家にとって「税金」は大きな関心事なのでしょう。

なので、「節税コンサル」と言うのが世の中には沢山いるんですね。

事実、最近Twitterで「節税コンサル」を名乗る人物の起業家向けの節税に関するツイートを目にする事がありました。

このように起業家にとって「節税」は非常に興味がそそられるキーワードなので、「節税」を謳うと簡単に集客が出来ます。

なので節税コンサルが増えているのかなーと言う印象なのですが、実は節税コンサルは要注意なんです!

なぜなら、節税コンサルの99%が脱税コンサルだからです。

1.そもそも「節税」とは?

そもそも節税とは何なのでしょうか?これを正しく理解していないとその後の話しが見当違いな方向に進んでしまいますので、まずはこれを押さえておきましょう。

節税とは、簡単に言えば、税法や税務通達に根拠がある、税金が安くなる方法です。

税金と言うのは法律に基づいて課税されるものです。

「この場合は●●法に従って●●税が〇〇万円ね」と言う感じなんですね。

これが基本なのですが、様々な事情の元、特別な法律を作って課税を軽減できる事があります。

「この場合は本来●●法に従って●●税が〇〇万円になるけど、特別法である△△法の要件を満たせば●●税が××万円になります」

こんな感じです。

このように、基本的に税金の負担が軽くなる「根拠」があるのが節税なのです。

2.脱税とは?

一方脱税とは、上記の根拠を一切無視して、法律や通達を自分勝手に解釈する事を指します。

当たり前ですが、これは当然「違法」になる可能性が高いです。

で、節税コンサルが話している内容の多くはこの「脱税」なんです。

つまり、税金が安くなる根拠が全くないにも関わらず、自分勝手な解釈で色々と税金について解説してしまう。

見る人が見れば簡単にそのウソを見破る事ができるのですが、節税は非常にパワーワードですし、脱税コンサルは外見だけは良いので、起業初心者は簡単に騙されてしまうんですね。

だからその被害が後を絶たないのです。

3.そもそも、個別具体的な税務相談は税理士しかできない

さらに重要な事(当たり前の事)をお話します。

そもそも、個別具体的な税務相談は税理士の独占業務であり税理士以外の者がやってはいけません。

税金と言うのは場合によっては甚大な損害を被ることがあったり、知らず知らずのうちに脱税等をやってしまう危険性があります。

その為、税理士試験を合格した、一定の能力がある人間しか原則として相談や実務を行うことが禁止されているのです。

節税は当然税務に関する事であり、「コンサル」と謳っている以上、個別具体的な相談は避けられないでしょう。

その為、税理士ではない節税コンサルは「私、法行為をしますよ!」と自分自身で語っている事になるのです。

そのような脱税コンサルに節税の事を相談したいですか?

「そんな固いことを言わなくても・・・バレなきゃ別にいいじゃん」と思って、もし税理士ではないコンサルに相談してしまったら、「あなたもその程度のレベルの低い経営者」になってしまうのです。

4.まとめ -法律手続きは各士業に!-

今回は脱税コンサルの話しをしましたが、税務以外でも全く同じ事が言えます。

何らかの法律が絡む手続きの場合、何だか良く分からない怪しいコンサルに依頼するのではなく、必ず各士業に相談するようにしましょう。

・敷居が低い!
・人当たりが良さそう!
・親切丁寧に寄り添ってくれる!

と思っても、それは外見上の話しであり、いくらでも取り繕う事ができます。

このような怪しいコンサルが関与した手続きの後始末を良くやる事があるのですが、怪しいコンサルが関与している法律手続き、ハッキリ言ってメチャクチャです。

敷居が低くても人当たりが良さそうでも、法律手続きは絶対に怪しいコンサルに依頼しないようにして下さい。

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熱き志を持つ起業家を法律とマーケティングで支援する司法書士。趣味はキックボクシングと朗読。

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熱き志を持つ起業家を法律とマーケティングで支援する司法書士。趣味はキックボクシングと朗読。 (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

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