「結果が全て」が口癖の人がダメな理由

ビジネスマインド・ビジネス一般

こんにちは。司法書士の甲斐(@tomoya_kai)です。

少し前の日本の会社は「終身雇用制度」が主流であり、取り敢えず正社員として就職すれば、余程の事がない限り解雇されず定年まで働けて、給料も右肩上がりの会社が多く存在していました。

しかし、この価値観が1990年代のバブル経済崩壊から少しづつ変化してきました。

いわゆる欧米型の実力主義、汚い言葉で言えば、「仕事で結果を残せない奴はクズだ」と言う価値観への変化です。

事実、この時代の経営者や管理職の口癖は「プロセスなんて関係ない。結果が全て」であり、私も嫌と言う程、この言葉を耳にしました。

ところで、私は当時からこの「結果が全て」を口癖にしている人に対し、非常に違和感を感じていました。

今回はその違和感の正体、「結果が全て」が口癖の人が陥りやすい点を中心にお話ししたいと思います。

1.「結果が全て」が口癖の人の致命的な欠点

違和感の正体、「結果が全て」が口癖の人を良く観察していると、致命的な欠点がある事に気が付きました。

それは以下の2点です。

①「結果が全て」が口癖の人は、結果を出すためには何をしても良いと思っている。

例えば昔の訪問販売は、ドアを開けさせる為の「非常に問題がある」トークスクリプトが作られていました。

・消防署の方から来ました~(消防署職員ではない)。
・スカパーの無料サービスの案内です(実際には無料ではない)。

営業の世界ではある程度の嘘は許されるのかも知れませんが、客観的に見てそれが度を超えたものは沢山あります。

営業の現場はまさに「結果が全て」であり、それが行き過ぎるとこのような「結果を出す為ならどんな事をやっても許される」と言った曲がった価値観が生み出されるのです。

②「結果が全て」が口癖の人は、戦略的に結果を出す事ができず、「結果オーライ」に頼ってしまう。

個人的にはこっちの問題の方がヤバいと思っています。

結果が出ている時は良いのですが、どんなに頑張っても結果が出ない事だってあります。

その時に「結果が全て」が口癖の人はどうしていたか?

一応、反省するフリはするんです。

しかし、基本的な思考力が無い為、結果が出なかった理由を深掘りする事が出来ず、本質的な解決方法を導き出す事が出来ません。

その結果「元気が無かったから結果が出なかったんだ。明日はもっと元気だそう!」と全く的外れで場当たり的な対応策しか思いつかず、仕事をした気になってしまうのです。

本人は頑張っているつもりなのですが、それは戦略的ではなく、「偶然」結果が出るのを待っている状態なんです。

「結果が全て」が口癖の人は、口ではそう言いながら、本当に実力がある人とは言い難いのです。

2.本当に実力がある人ってどんな人?

それでは、実力主義における、「本当に実力がある人」ってどんな人でしょうか?

まずは、ご自分なりの回答を考えて見て下さい。

いかがでしょうか?考え付きましたか?

私は本当に実力がある人とは、

・自分が狙った目標に対して、その通りの結果を出す事が出来る人物。
・そして、その結果を出し続ける事が出来る人

だと定義しています。

「自分が狙った目標に対して、その通りの結果を出す」ので、結果が出なくても出過ぎてもダメです。

あくまで狙った事に対して、狙い通りにピタッと結果を出す事が必要です。

そして、その結果を出し続ける力がある事。

これは会社でも同じですよね。

継続的に利益を出し続けなければ雇用も維持出来ませんし、その他の社会貢献も行う事が出来ませんので。

それでは、上記の2つの定義にあてはまる「本当に実力がある人」を目指すために必要な事は何だか分かりますか?

それは、「結果が全て」が口癖の人が大嫌いな「プロセス」です。

結果を出し続けると言う事は、常に振り返りを行い、改善すべき点を改善すると言う事を意味します。

結果を出す為のプロセスが具体的になっていなければ、上手く行かなかった時の「なぜ結果が出なかったのか?」と言う問いに対して、根本的な原因を見つける事が出来ず、上記のような的外れな事をやってしまうのです。

このようにプロセスは非常に重要なのですが、とは言え、「そうだよ!やっぱりプロセスが重要なんだよ!」と安易に考えてはダメです。

プロセスは結果を出す為のものであり、「そのプロセスでなぜ結果を出す事が出来るのか?」を論理的に説明できなければダメです。

つまり、プロセスもしっかりと考えましょうと言う事です。

3.プロセスが論理的だと、上司を良い意味で巻き込みやすい

なお、結果を出す為のプロセスが論理的だと、上司を良い意味で巻き込む事が出来ます。

結果が出なかった時、上司に対して、

「このような論理展開で結果を出そうとしていたのですが、ダメでした。おそろくこのプロセスのこの部分をこの様に改善したいと思うのですが、よろしければアドバイスをお願いします」

このような説明をした場合、アドバイスを求められた上司としては結果を出せなかった部下に対し感情的に叱責する事は出来ず、論理的に考えざるを得ません。

つまり、良い意味で上司を巻き込む事が出来ます。

結果を出す為のプロセスを論理的に考えると、このような副産物も生まれるのです。

4.まとめ

「プロセスなんて関係ない。結果が全て」は非常に耳ざわりが良く、カッコいい言葉です。

しかし、その表面的なカッコよさに溺れ、結果を出し続ける為の本質的な部分を考える事が出来なければ、実力主義における「本当に実力がある人」にはなれません。

「結果オーライ」に頼る人になるのか、「思考力が優れた、結果を出し続ける実力者」になるのかは、全てあなたの考え方次第です。

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