こんにちは。甲斐です。
最近、大学生でも起業する人=学生起業家が増えてきているように感じます。
インターネットではこのような学生起業家がこぞって情報発信をしており、その学生起業家に憧れる学生なんてのも増えていたり。
また、ビジネス系インフルエンサーもこう言った学生起業家をヨイショして持ち上げたりしてますから、彼らの起業家としてのモチベーションは高いでしょう。
まぁ、稼ぐ力を若いうちから身に着ける事は全然良いのですが、ただ彼らが起業した目的で「とにかく稼ぎたい」と言うのが非常に多いのですが、ここに非常に違和感を感じるんですね。
それは単なるジェネレーションギャップではなく、ビジネスの本質の部分に関係してくるモノです。
今回のお話は、その「とにかく稼ぎたい」と言う違和感の正体です。
1.そもそも「ビジネスで稼ぐ」とは?
そもそも「ビジネス」とは何なのでしょうか?
ビジネスとは価値の交換です。あなたがお客さんに対して商品・サービスと言う価値を提供する事で、お金と言う価値を手に入れる事ができる。
この価値の交換がビジネスです。
実はこの定義、僕が起業をうっすらと考えていた、今から10年以上前に自分自身で考えた「ビジネス」の定義です。
なんでこんな定義を考えたのか?実は理由があるんですね。
自分自身、バブル経済が崩壊した混沌とした時代背景の中、「稼ぎたい」と言う気持ちがあったけど、具体的にどうやって稼げば良いか分からなかったんです。
そもそも「稼ぐ」とはどういう意味なのか分かず、サラリーマンをやっていたんですね。
で、当時は営業の仕事をメインにしていたのですが、(今もそうかも知れませんが)昔の営業の現場はお客さんがいらない物を売ると言う雰囲気が強く、いわゆる押しの強い営業マンとか、人情に訴える営業マンが仕事ができるビジネスパーソンの条件だったんです。
でも、これはお客さんのニーズを把握していない、お客さんを無視した、浪花節的な時代遅れの営業方法であり、実は大学生の人が「稼ぎたい」と言う趣旨、これに近かったりするんですね。
ビジネスは価値の交換であるところ、お客さんの為の価値を提供する事を考えず、自分がお金を稼ぐ事だけを考えている。
こんな考えじゃビジネスは成功するわけがないし、ビジネスはそんなに甘くない。
また、学生起業家が崇拝するビジネス系インフルエンサーは、とにかく「稼ぐ」とか「起業」を勧めるが、この肝心の価値の交換についてはほぼ語っていないでしょう。
だからインフルエンサーの表面上の部分だけ真似して、大けがをする人が後を絶たないのです。
2.大学生の今でしか出来ない事ってあるよね?
ビジネスが価値の交換と言っても、自分自身の中に他人から「欲しい」と思われる価値が無ければ、そもそも見向きもされません。
ではその価値を作る為にはどうすれば良いか?専門的なスキルをひたすら磨くと言う王道もありますが、若い今しかできない、誰にもできない事を体験するのも良いと思います。
バックパッカーになって外国に行っても良いし、中々体験できない内容のアルバイトやボランティアをしても良いでしょう。
そうした、人とは違った独自の経験が自分自身のリソース(資源)になり、そのリソースが他人が欲しいと思う価値になるんです。
こう言った経験は、若くて精神的・肉体的にも健康、かつ柔軟な発想力があるときにしか経験する事が難しいのです。だからこそ今、経験する事が重要になってくるのです。
3.まとめ
ビジネス系インフルエンサーは見た目や雰囲気が煌びやかで、いかにも「成功者」と言うに風に見えますがど、いざちゃんと見てみると中身がスッカラカンな事がほとんどです。
なぜかと言えば、マーケテイングと言いながらお客さんの方を向いて仕事をしているわけではないし、そのお客さんに提供する価値=リソースがないからです。だからこそ「雰囲気」で押し通すしかないんですね。
見た目や雰囲気に騙される事なく、今しかできないこと、誰もできないことを経験し、自分のリソースを確実に積み上げるようにしましょう。
起業するのは、その後でも全然良いと思います。