インフルエンサーの信者になってはいけない理由

ビジネスマインド・ビジネス一般

こんにちは。甲斐です。

SNS、特にTwitterの中で展開されている「信者ビジネス」。

信者ビジネスとは、インフルエンサーをあたかも教祖として祭り上げ、「信者」からお金を吸い上げるビジネスモデル(?)の事です。

特に今後自分で何らかのビジネスを行おうとしている人が信者になっているケースが見受けられるのですが、ハッキリ言って「信者」になっても自分のビジネスは成功しません。

その理由は単純明快で、ビジネスで重要な「考える力」が身に付かないからです。

・・・と、言葉で言うのは簡単なのですが、「考える力」と言っても抽象的ですので、インフルエンサーの信者ビジネスにフォーカスを当てて、もう少し言葉を具体的にしてみます。

信者になる事とはつまり、「自分の意見を論理的に展開する能力」を失う事を意味するのです。

1.信者になる事=「自分の意見を論理的に展開する能力」を失う事

インフルエンサーの主張に対して、何でもかんでも

  • さすがです!深いです!
  • 勉強になります!

と同調していては「自分の意見」を持つ事が出来なくなります。

実際に「勉強になります!」と言った人に

  • 具体的にどのような点が勉強になったのか?
  • その勉強になった点を今後どのように生かすのか?

こう言った質問をしても、具体的な回答はありません。

なぜなら、自分で考える事を行っていないのですから。

このように、「信者になる⇒自分の意見を持たない⇒自分で考える事を放棄する⇒さらに信者になる」と言う負のスパイラルに陥るのです。

では、「自分の意見を持てば何でも良いのか?」と言う話しに繋がりがちになりますが、そう言う事ではありません。

あくまで、自分の意見を「論理的に展開する」必要があり、その能力を身に付けるべきなのです。

そうしないと自分の意見が説得力の無い、下手すりゃただの悪口になってしまいますから。

2.「自分の意見を論理的に展開する能力」を身に付けるトレーニング

では、自分の意見をキチンと論理的に展開する為にはどうすれば良いのか?

実はその為の良いトレーニングがあります。

それは、インフルエンサーとは逆の主張をあえて行う方法です。

インフルエンサーが「Aだ!」と言った場合、「自分はBだと思う。なぜなら〇〇だからだ。」と主張を展開するのです。

重要な点は、自分がインフルエンサーと同じ意見であったとしても、あえて反対の主張を展開する事です。

これは強制的に反対の立場で物事を論理的に考える事になり、普段使っていない部分の頭を使い、結果として思考を深める事につながります。

例えばインフルエンサーが「学校なんて行っても意味が無い」(ネタが古くてスミマセン)とツイートした場合、「学校に行く必要はある!」と論理的に話を展開するのです。

  • いじめ等、心や体に危険が迫っていない事が大前提。
  • ここで言う「学校」とは、義務教育はもちろん、高校や大学も含む。
  • 学校では、自分とは大きく異なる価値観を持っている人間が沢山いる。
  • そのような違う価値観の人間と関わる事で、コミュニケーション能力を身に付ける事が出来る。もちろん、関わりを避ける事も出来る。
  • 一方、学校に行かなければ自分と同じ価値観の人間しか集まらず、学校に行っている人間とコミュニケーション能力の差が出来てしまう。
  • ビジネスをやりたいのであれば、そもそも学校に行きながらビジネスをやれば良い。

【ポイント】

  • 道徳観とか倫理観と言う視点は極力省いて、論理的に説得力を持たせる事を意識する。
  • ただの悪口や誹謗中傷にならない事。

3.注意点

念のため注意点をお話ししておきます。

いきなりインフルエンサーに議論を吹っ掛けないで下さいね。

インフルエンサーの主張とあえて反対の立場になると言う事は、あくまで自分自身の思考のトレーニングであり、議論をふっかけるのが目的でありません。

と言うか、突然議論を吹っ掛けられたインフルエンサーは「はぁ?」となるでしょうし、そこから深い議論に発展する可能性は0%でしょう。

(反応があったとしても、きっと感情的な言い合いになるだけです。)

議論をするのが目的ではなく、あくまで自分自身の思考トレーニングである事は忘れないようにして下さい。

(とは言え、Twitterで1回ぐらい引用リツイートするぐらいは良いと思います。悪口や誹謗中傷ではなく、あくまで論理的な反論である事が前提ですが。そして、インフルエンサーに無視されても感情的にならないのも当然です。)

4.まとめ

自分でビジネスを行おうとするのであれば、自分の意見を論理的に持つ事は必須です(海外では当たり前です)。

「考える力」が無い限りビジネスの成功は難しく、行きつく先は教祖と同じ信者ビジネスです。

そんなビジネス、やっててつまんないと思いますよ。

「信者と書いて儲かる」と言う謎の言葉遊びに付き合っている場合じゃありません。

間違っている事を間違っていると言えないのが「信者」。

その人の事を思って、間違っている事をキチンと言えるのが「支持者」。

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル。趣味はキックボクシングとランニング

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

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