「起業家は他責より自責であるべき!」の正しい捉え方

ビジネスマインド・ビジネス一般

こんにちは。甲斐です。

起業家が持つべきマインドとして「自責」と言うのがあります。

ザックリと「出てきた結果は自分の責任!」と言う意味合いで使われる事が多く、有名どころの起業家がほぼ例外なく「他責ではなく自責で生きましょう」と言った趣旨の発言をします。

事実、自責のビジネスパーソンは仕事が出来て、自然と周りに人が集まってくる事が多いですし、一方、他責のビジネスパーソンは言い訳ばかりで仕事が出来ない、なんて事が良くありませんか?

ただ一方で「何でもかんでも自責なんておかしくない?自分のせいじゃない結果なんて山ほどあるでしょ?」なんて意見もあります。

これも当然と言えば当然なのですが、では、この「自責」をいかにして捉えれば良いのでしょうか?

1.他責と自責の意味

そもそも、自責と他責の意味は何なのでしょうか?

良く使われている定義を見ていましょう。

「他責」とは、自分の行動の結果を他人に責任があると考える思考法ですね。何かがうまく行かなかったときに自分以外の理由だ、と人のせいにすること。「自責」とは、自分の行動の結果を自分に責任があると考える思考法。

【社長ブログ3回目】自責と他責の違いについて
https://ipoca.jp/ipoca-blog/president/20200515_3119/#:~:text=%E3%80%8C%E4%BB%96%E8%B2%AC%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81,%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%A8%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E6%80%9D%E8%80%83%E6%B3%95%E3%80%82

「自分の行動の結果」についての責任を自分か他人かによって分ける思考法です。

ただ、起業家の場合これをさらに拡大解釈して「世の中に起こっている全ての結果は自分の責任」とする自責思考が多いのかなと言う感じがします。

よくある例えで、「郵便ポストが赤いのも自分のせい」ってのがありますよね?

それぐらい厳しい姿勢で臨まなければ起業家なんてやってはダメ、と言う意味合いで使われています。

これ、本当に厳しい姿勢なのですが、起業すると必ず成功するわけではない弱肉強食のサバイバルな世界だし、サラリーマン時代のように良くも悪くも組織に甘えていた理論は通用しない。だからこそ、「全ての結果は自分の責任」と考える必要があるのです。

ただ、「全ては自分の責任」と必要以上に考え(ときには洗脳され)、起業家であれサラリーマンであれ、精神を病んでしまう人もいるのです。

そうなってしまうと本末転倒なので、自責について正しい捉え方が必要になってくるのです。

2.「自責」の正しい捉え方

自責思考は起業家にとって必須です。自責として物事を捉えなければ起業家としての成長がストップしてしまいますし、それはイコールお客さんにも迷惑をかける可能性がありますので。

とは言え、「どこをどう考えても自分の責任じゃないでしょ!」と言う事も実際にあります。先ほど出てきた「郵便ポストが赤いこと」もそうですし、100対0でお客さんが悪い事もあるでしょう。

それでもなぜ、わざわざ自責思考が必要なのか?

まず、絶対に忘れて欲しくないのが、自分のせいではないのに自分のせいと考える=自分が自分自身を責めて自己嫌悪に陥ることではありません。

何度も言いますが、世の中には自分の責任ではない事が実際にあります。それでも敢えて自分の責任と捉える事で思考の幅が広がって、問題解決に繋がる事があるんです。

それだけの話しであり、あくまでマインドなんです。だから「自責」をノイローゼになるぐらいのレベルで捉える必要は全くありません。

自責思考について素直に真面目に考えがちな人は、「自分のせい自分のせい・・・」とネガティブに捉えるのではなく、「起こってしまった事はしゃーない。今後の解決策を考えるか!」ぐらいの気持ちで良いと思います。

3.まとめ

自責思考は問題を解決する切り札になったり、自己成長を促進する優れた考え方なのですが、使い方によっては精神を崩壊させるほど自分を傷つける原因となります。

(企業で上司が部下に対して必要以上に叱責し、人格攻撃の目的で使う自責思考が典型例ですね。)

起業家は自分自身に対し厳しさが求められますが、それ以上に「なぜその厳しさが必要なのか?自責思考はなぜ必要なのか?」と考え、自分自身の答えを見つける事が必要になってくるのです。

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル。趣味はキックボクシングとランニング

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

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