職人(専門家)でもマーケティングが関係ある理由

マーケティング・営業

こんにちは。甲斐です。

早速ですが、先日、Twitterでこんな事をツイートされていた方がいらっしゃいました。

Jはお前なんだよ@tako_kora_
毎日出された料理を食べてるだけの立場から言うとこの業界は結局は腕ですよ。腕があればマーケティングとか関係ないと思う。誰にも作れない美味い料理を出せれば黙ってても客は来ると思いますしリピーターも来ますよ。看板に釣られて入った店は不味かったら二度と行かないですよ。

詳しくは分からないのですがこの方は裁判官のようで、いつも弁護士等から提出されている裁判書類を見ていると結局は専門家(職人)としての腕が重要。腕があればマーケティングとか関係がない(必要がない?)と言う趣旨だと思います。

このツイートに関しては批判的な意見も多く(裁判官だから世の中の事を分かっていない等)、若干炎上義務になっているのですが、では腕がある職人であればマーケティングは関係ないのか?と言うとそんな事はけっして無いんですね。

今回はその辺りのお話をしたいと思います。

1.そもそも、マーケティングの意味を誤解していないか?

このツイートを見たときも、この意見に賛同している人の引用ツイートを見たときも感じたのですが、「マーケティングの意味を誤解していないか?」と思ったんです。

マーケティングを「単なる広告や宣伝」、もしくは「石ころをダイヤモンドのように、価値が無いものをあたかも価値があるように見せかける技術」と思っているんじゃないかなーと。

当然ながらマーケティングってそうじゃなく、

・その商品・サービスの価値や魅力を正確に伝える技術
・その商品・サービスを必要としている人に対して確実に届ける技術

なんですね。

2.職人だってマーケティングが関係がある理由

まず大前提として、職人であれば腕が良いのは当たり前です。腕が無ければお客さんに対して失礼ですし、そもそもそんな商品・サービスは売ってはいけません。

では、腕さえあればマーケティングは関係がないのかと言えば、けっしてそう言うことではないんですね。

その理由、上記のマーケティングの定義を見れば一目瞭然でしょう。

マーケティングとは、自分の商品・サービスを必要としている人に、ちゃんとそれらを届ける活動の事を指します。

つまり、自分の「腕」を必要としている人がいるのであれば、その人に自分の情報が届くようにしてあげるのが、職人(専門家)としての義務なんです。

自分の腕に自信があり、そして実際に客観的な能力があるのであれば、世の中に価値を提供する事はむしろ当然の義務であり、職人(専門家)としての正しいスタンスのはずです。

また、その確かな腕があればお客さんはリピートするでしょうし、口コミで紹介がドンドン増えていくでしょう。

それも結局、商品・サービスを必要とする人に届けるマーケティング活動なのです。

3.まとめ

別にこの方だけでじゃないのですが、職人気質の方はどうもマーケティングを誤解しているような印象を受けます。

このような賛否両論の話しが出てきた場合、まずは言葉の定義を正確に考える必要があるでしょう。

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル。趣味はキックボクシングとランニング

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甲斐 智也

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表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

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