起業をしたいけど成功するか不安なあなたへ

起業・副業

こんにちは。甲斐です。

起業ブームは以前にもあったのですが、昨今の社会情勢の不安から起業を行う人(または起業を煽る人)が年々増えているような印象があります。

現実を正確に把握すれば、会社に依存する生き方にはリスクがあり、その為に「実力をつけて起業をしたい!」と言う考えそのものは何も間違ってはいません。

一方、起業にもリスクがあり、長年のサラリーマンの感覚では起業は未知の領域であり、「起業したいけど成功するかどうか不安」と悩まれている方もいるはずですね。

そこで今回は、沢山の会社経営者や個人事業主を見てきた経験から、

「どうすれば起業した際の成功確率を高める事ができるのか?その基本的な考え方」

と言う視点のお話をしたいと思います。

1.まずは副業で小さな成功体験を重ねる

① 副業が最適解。取らなくても良いリスクは取る必要はない

「起業をするのであれば、中途半端なのが一番成功しない。背水の陣で自分をとにかく追い込む!」

起業を夢見る若者に対し、数十年前に良く言われていた言葉で、美徳とされていた考え方です。

  • 「起業は甘くない」
  • 「自分の甘さを捨てろ」
  • 「何かを得たいのであれば、何かを犠牲にする必要がある」

等々、「起業をすると言う事は人生をかける事であり、サラリーマン時代のような甘い考えは捨てろ!」と言う趣旨です。

確かに、この考え自体は間違っていません。

ただし、いきなり背水の陣で起業して、もし経済的・精神的に再起不能な致命傷を負った場合、そこからの人生は辛く、苦しいものになります。

リスクを取る事は重要ですが、取らなくても良いリスクをわざわざ取る必要はありません。

最近はインターネット・SNS等の普及で、誰もが簡単に副業を行う事ができる環境です。

その為、「サラリーマンをやりながら副業を行い、小さな成功体験を積み重ねてから起業をする」と言う選択肢がベストでしょう。

② サラリーマンが副業を行う場合の注意点

ただし、一点だけ注意点があります。会社によっては副業を禁止している所があり、その場合にどうするか?と言う点です。

会社に事情を説明して副業するのか、もしくは会社に黙って副業するのか?

労働契約に「副業禁止」が盛り込まれていても、法的には副業が認められる事はあるかもしれません。

しかし、黙って副業を行うと、会社との関係性は悪くなる可能性は高いでしょう。

その事は熟考の上、会社に黙って副業をするのか、もしくはしっかりと説明を行うのかを決めて下さい。

2.マインドセットをしっかりと行う

① マインドセットは最優先

副業であっても起業をする事には変わりありません。

その為、「起業家としてのマインド」を身に付ける必要があります。

起業に関する自己啓発本を読んでも良いですし、起業専門のコンサルタントの話しを聞いても良いでしょう。

マインドはビジネスを行う上で重要な軸になります。

  • 「どんな仕事をするのか?」
  • 「どうやって集客するのか?

を考える前に、まずはマインドセットをしっかりと行うようにしましょう。

② 「マインド」の定義は明確に

ただし、注意点があります!

それは「マインド」をしっかりと定義する事です。

最近は起業家を支援するコンサルタントが沢山いて、このマインドを重要視する人がいます。

「起業するのであれば、まずはマインドセットをしましょう」

と言う感じで。

それ自体は問題ないのですが、問題は「マインド」をしっかりと定義できていないコンサルタントが沢山いるんですね。

定義が定まっていないから、話しを聞いてみても言いたい事が定まらずフワフワしている。

でも耳ざわりが良い言葉を言っているので、何となく理解できたような錯覚に陥ってしまうんですね。

マインドの話しは非常に抽象的であり、ちょっと油断すると簡単に「フワフワな話」になってしまいます。

そうではなく、しっかりと自分自身の中で身にするためには、「そもそもマインドとは何なのか?」と言う定義を持つようにしましょう。

③ そもそも「マインド」とは?

ビジネスにおける「マインド」の定義は、使う人によって大きく異なります。その為、自分自身が一番納得する定義を使えば良いと思います。

なお、私はマインドの事を「物事の捉え方」と定義しています。

ビジネスにおけるマインドであれば「ビジネスを行う上での物事の捉え方」です。目の前の事実は一つであっても、物事の捉え方は人によって千差万別です。

その物事の捉え方を、自分のビジネス、そして自分の理想の人生を送る為に最適化するのがマインドセットであると考えています。

3.具体的な商品・サービスを作る(独自性のポイントは「掛け合わせ」)

マインドセットをしっかりと行ったら、次はどんな仕事を行うのか?具体的な商品やサービスを開発する段階に移行します。

ここで重要なのは、「新しい事にいきなりチャレンジしない」と言う点です。

新しいノウハウやスキルを身に付ける事はそれなりに時間がかかりますので、まずは「自分の仕事やその他の人生経験から副業・起業に活用できる事はないか?」を徹底的に考えて下さい。

そしてその中から複数のノウハウ・スキルを掛け合わせる事で、独自性のある商品・サービスを作り出すのです。

例えば、仕事でWordやExcelを何年も利用している上級者で、特技がタレントのモノマネだった場合、

「Word、Excel×タレントのモノマネ」で、Word、Excel初心者が上級者になる為のノウハウを、タレントの〇〇の口調で分かりやすく解説する動画を配信する

と言った感じです。

その動画に広告を付けても良いですし、動画そのものを商品として販売しても良いでしょう。

勿論、その商品やサービスについてニーズが無ければ意味はありませんが、結局は自分の中に蓄積されたノウハウやスキルでしか商品は作れません。

その為、まずは商品・サービスを開発し、その過程でニーズを調査する、と言う順番の方が効率的でしょう。

4.人として興味を持たれる情報発信をする

理論上、商品やサービスに魅力があれば、特に集客に力を入れなくても売れるはずです。

しかし、現実にはどんなに素晴らしい商品・サービスでも知ってもらう為の情報発信を行わない限り、売れる事はまずあり得ません。

その為、情報発信のスキルも必要になってきます。

手っ取り早いのはブログやSNSですが、ただ単純に商品・サービスの事をガチガチに宣伝しても「単なるセールス」と思われ無視をされるのが通常です。

ではどうすれば良いのか?

まずはあなたの事に興味を持ってもらえる情報を発信するのです。

何かしらの専門家としてのノウハウは勿論、仕事や人生に関する考え方や思い、将来のビジョンをブログやSNSを活用して、自然体で語るのです。

  • あなた自身に興味を持ってもらう
  • あなたがどんな専門家なのかを知ってもらう
  • あなたの商品・サービスの具体的な内容を知ってもらう

このようにあくまで自然な流れでお互いの信頼関係が構築されれば、煽るようなセールストークも必要ありませんし、ノンストレスで仕事を行う事が可能です。

5.まとめ

  • まずは副業で小さな成功体験を重ねる。
  • 具体的な商品・サービスを作る(独自性のポイントは「掛け合わせ」)
  • 人として興味を持たれる情報発信をする

そして、『リスクを取る事は重要だけど、取らなくても良いリスクをわざわざ取る必要はない。

これらを意識するようにしましょう。

【お気軽にお問い合わせ下さい】
起業やパーソナルブランディングに関する提供中サービスはこちら。

甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル。趣味はキックボクシングとランニング

関連記事

特集記事

甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

「表現力」で営業力アップ

パーソナル・ブランディング

人気の記事

  1. 1

    一人会社の場合はどうなる?取締役と会社の「利益相反取引」とは?

  2. 2

    違法じゃなければOKでしょ?が通用しない理由

  3. 3

    水を1万円で売る?商品・サービスの価値の作り方とは?

  4. 4

    トラブル防止!コンサルティング契約書の作成のポイント・ひな形

  5. 5

    コンサル契約で「いかなる理由でも返金しない」条項があったら要注意!

最近の記事

  1. 今こそ営業マンは「脱」営業マン化すべき

  2. 演劇のセリフを喋るレッスンはビジネスの営業面でも活用できる

  3. AI時代を生き抜く営業力は「コミュニケーション力」と「共感力」です

  4. 演劇・演技レッスンがビジネスで注目されている理由とは?

  5. 異業種交流会で仕事を取るマル秘テクニック、教えます。

TOP