コンサルタントとして起業する場合、会社設立した方が良い理由

コンサルティング・問題解決思考

こんにちは。甲斐です。

コンサルタントとして独立起業を考えた場合、ある悩みが出てきます。

それは、個人事業主として起業すべきか、若しくは会社を設立して起業すべきか?と言う悩みです。

世の中には色々なコンサルタントがいますが、コンサルタントの仕事は非常に属人性が強く、「あなただから」と言う理由で仕事を依頼されるのが圧倒的に多いでしょう。

と考えるとわざわざ会社を作る必要が無いような感じに思えますが、実はコンサルタントこそ、会社設立をして起業した方が良いのです。

1.コンサルタントが会社設立をした方が良い理由

① 法人からの仕事が取りやすくなる

起業した際にまず最優先で考えるべき事は売上の事で、「どのようなお客さんから仕事を受注すべきか?」と言う点は常に考える必要があります。

お客さんはザックリとカテゴリー分けすると法人と個人に分かれますが、コンサルタントとして高単価でかつ長期的に仕事を受注できるのは明らかに「法人」のお客さんです。

その為、法人のお客さんに対して営業をかけた方が良いのですが、そのときにコンサルタントが法人ではなく個人事業主の場合、仕事が受注できない可能性が高いのです。

と言うのも、そもそも個人事業主と法人では信用度が全く違いますし、企業によっては「ウチは個人事業主とは契約しない」と言うルールを設定する所もあるのです。

その為、コンサルタントとしてしっかりと売上を作る為には、会社設立をした方が良いのです。

② 会社経営者の気持ちが分かる

法人相手のコンサルタントを行った場合、会社の社長と接する機会が多くあります。

そのときに個人事業主ではなくコンサルタント自身も会社経営を行っていると、お客さんである社長の気持ちが良く理解する事ができ、結果としてお客さんから信頼されるのです。

個人事業主と会社経営者、一見似ているようですが全く異なります。

社長(代表取締役)としての法的責任から税金の仕組み、従業員への接し方等、全てが異なると思っても過言ではありません。

それなのに、社長をサポートする立場であるコンサルタントが個人事業主と言うのは明らかに矛盾していますし、お客さんから「経営の事、本当に分かっているの?」と疑問に思われるかも知れません。

このような意味でもコンサルタントで起業する場合、会社設立を行った方が良いのです。

2.税金面を見ると、個人事業主の方が良いケースがあるが・・・

会社設立を行う場合の判断基準の一つとして、「税金面」があります。

つまり、個人事業主としての売上に対する税金(所得税)と、法人としての売上に対する税金(法人税)は税率が異なります。

その為、ある一定の売上までは個人事業主、一定の売上を超えれば法人化した方が良いと言う話しが出てきます。

起業当初は売上の見込みが少ないと思いますので、「会社を設立せずにまずは個人事業主で・・・」と言う考えは正しいのですが、コンサルタントは税金面の損得だけ見ると、他の分面で大損をする可能性があります。

なぜなら、上記でお話したとおり、コンサルタントは「信用」が第一だからです。

コンサルタントは資格が必要なく、誰でも名乗る事が出来ます。その為、世の中には質の悪いコンサルタントがうじゃうじゃ存在しています。

その中であなたが信用されるコンサルタントとして認知されるには、きちんと会社を作った方が良いのです。

さらに、法人からの長期的なコンサル契約を受任する為には、コンサルタント側も法人化する必要があります。

個人と法人では、それだけ世の中の信用度が違ってくるのです。

3.まとめ -会社設立はお客様に対する「誠意」-

コンサルタント以外でも法人するかしなかいの判断基準の大きな要素は「節税」の部分です(実際に法人化の節税をテーマにした税理士のブログが世の中には沢山あります)。

確かに、節税の部分は法人化をするかしないかについて考慮すべき要素ですが、ビジネスと言うのは節税の為に行うものではありません。

さらにコンサルタントと言う職業は、本来、お客さんに対して高い倫理観で誠実に仕事を行う事が求められる職業です。

そうであれば、コンサルタントとして起業するときに会社設立をすると言うことは、お客さんに対する誠意の証となるのではないでしょうか?

会社設立するかしないかの答えは、あなたのお客さんに対する接し方・価値観で変わってくると思います。

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル。趣味はキックボクシングとランニング

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

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