他人の金メダルを勝手にかじる人ような人をお客さんにしてはいけない

マーケティング・営業

こんにちは。甲斐です。

名古屋市長がソフトボールオリンピック代表選手の金メダルを勝手にかじってしまい、大変な批判を受けましたね。

オリンピックのメダルはアスリートが死に物狂いの努力によって手に入れた大切な物ですし、そんな大切なメダルに対してこのようなくだらない事を行うのは、アスリートをリスペクトしていない証拠です。

さらに問題なのは、謝罪の内容を見る限り、恐らく本人も「悪気はなかった」と思っている所ですね。

実は様々な問題行動や失言を繰り返す人の言い訳がこの「悪気はなかった」なのですが、「悪気がない事」は実は大問題なのです。

ビジネスを行っている場合、このような「悪気がない人」が近寄ってくる事がありますが、(特にスモールビジネスでは)このような人はお客さんにしてはいけない、と言うのが今日のお話です。

1.「悪気が無い人」が危険な理由

あなたは今まで生きてきた中で、上司や知り合いから失礼な事を言われたり、失礼な行動をされた事はありませんか?

その後「悪気はなかったんだよ」と言われた事はありませんでしたか?

おそらく、ほとんどの方が経験があると思います。

失礼な発言、失礼な行動をした本人としては、その場を和ませる為のジョークだったとか、そのような感じの言い訳として「悪気がなかった。だから許してね」と言っているのでしょう。

そして身近な人にそう言われてしまえば、しょうがないな、と許してしまう。

でも、これが実は大問題なのです。

なぜなら、悪気はない=「やっていはいけない事、悪い事とは理解していない」だからです。

今回の名古屋市長の謝罪の状況を見ても分かると思います。

映像を見る限り、誰かが書いた文章を単純に読み上げるだけで、そもそも何が悪かったのかを全く理解していないのが丸わかりでしたから。

また、何度も人種差別的な発言、セクハラやパワハラを行う人も同様に「悪気が無い」が故に、何が間違っているのかを理解していません。

このような問題発言、行動をする人は表面上は謝罪するのですが、本心では何が悪かったのかを理解出来ていない、だから反省をせずまた同じ事を繰り返してしまいます。

このような「自覚がない人」を相手にするのは本当に大変なんです。

実は僕もこのような自覚がない人の依頼を受け、失敗した事があります。

詳細な内容は割愛しますが、簡単に言うと法的な主張は普通だったのですが、その他の主張は「それは人としてどうなの?」と言う内容でした。

ただ本人としてはやはり「悪気がないもの」であり、僕自身も「いずれ分かってくれるだろう」と考えたので受任したのですが、悪気が無い行動がエスカレートして収集がつかなくなり、結果として辞任する事になりました。

このように自覚がない人をお客さんにすると、無意味な労力と時間を消費する事にも繋がるのです。

2.あなたの評判にも影響がある

さらに、悪気が無い人を付き合う事はあなたにとって別の問題が発生します。それは、あなた自信の評判に関する事です。

最近はSNS等で人間関係の評判は簡単に拡散します。あなたが何気なく悪気がない人との付き合いに関する投稿し、その人が悪気がない人として有名な場合、

「え、あの人と付き合っているんですか?」

なんて言われる可能性がありますし、その事で仕事を失う事だってあるでしょう。

また、悪気がない人をあなたの他のお客さんに紹介したらトラブルになるかも知れませんし、上記と同じようにあなたの評判も落ちる可能性があります。

そのときに「いや、あの人は悪気はないけど、良い人なんだよ」なんてフォローしてみても、それは逆効果になってしまいます。

3.まとめ

自分ひとりで起業するスモールビジネスほど、お客さんとする人を選ばなくてはトラブルに対応に時間をとられ、本来大切にしなくてはいけない人への対応がおろそかになってしまいます。

「悪気はないけど良い人」は「やって良い事と悪い事の判断ができない自覚がない人」です。

あなたの大切な時間、あなたの大切なお客さんの時間が奪われないよう、人脈をしっかりと見つめ直すようにしましょう。

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル。趣味はキックボクシングとランニング

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甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

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