
こんにちは。司法書士の甲斐(@tomoya_kai)です。
「司法書士」と言う資格を取得して仕事をしていますと、良くこんな意見を耳にするんです。
確かに、そうかも知れませんね。
資格、特に国家資格は法律に基づいて与えられるものであり、やって良い事ダメな事が法律で明確に決められています。
だから「こんな事をしたい!」と思っても、禁止の規定に引っかかってやりたい事ができない・仕事がつまらない、なんて事も起こり得るかも知れません。
でも、「足かせになるから」と言う理由で、本当に資格や資格に基づくスキルを軽視しても良いのでしょうか?
さらに、「仕事がおもしろくない。つまらない」と思う原因は、本当に資格にあるのでしょうか?
今回はそこを深く掘り下げてみたいと思います。
1.「資格にこだわると足かせになる」と言う意見に感じた違和感
何でこんな事を言っているのかと言うと、きっかけはとある方のツイートです。
その方は司法書士とコーチングをされている方のようなのですが、「司法書士を辞めた」とツイートしていたんです。
その理由は
・資格は武器だが、資格にこだわると逆に足かせになる
と言う事なんです。
「司法書士やりながらコーチングすれば良いのに」、と思ったんですが、司法書士の仕事を「面白くない」と感じるのあれば、無理に続けるのは本人にとって良くないので、辞めると言う選択肢はありでしょう。
ただ、正直もったいないなーと思ったんです。
だって、例えば企業の社長さんで、参謀としてコーチングの技術を持った人を側に置きたいってニーズ、結構あるんですよね。
司法書士は商業登記や企業法務で企業の社長と接する機会が沢山あるので、司法書士の業務をやりながらでもコーチングは充分可能だと思うし、お客さんからも喜ばれるはずなんです。
複数のスキルを組み合わせてお客さんの問題解決を行うのはむしろ当然だし、「司法書士×企業法務(商業登記)×コーチング」と言ったこの組み合わせ、お客さんにとっては最高だと思うんです。
それなのに、何でそれをやらないんだろう?とすっごい違和感を感じましたし、「資格にこだわると足かせになる」と言うのは、どうしても思えないんですね。
資格がある事で複数のスキルの組み合わせに幅を持たせる事ができ、お客さんの悩みを解決する事で喜ばれる、これ仕事をやってて絶対に楽しいはずなんですけど・・・。
2.仕事が「面白くない、つまらない」理由は、自分自身の情報発信にある
結局のところ、「仕事が面白くない。つまらない」って感じるのは、仕事の内容に問題があるのではなく、お客さんとして付き合っている人に問題があるのでは?と思うんです。
だって、自分が本当にお客さんとして付き合いたい人と仕事が出来ていて、そのお客さんに利益をもたらしているのであれば、仕事がつまらないなんて思わない、むしろ楽しいと思うはず。
そうでは無いと言う事は、自分がお客さんとして関わりたい、付き合いたいと思っている人と出会えていないのが原因でしょう。
つまり、「自分が理想とするお客さん」に届く為の情報発信が出来ていない、結果として望まない人と付き合ってしまっている=「全てが自分の責任」と言えます。
この部分を改めない限り、別の仕事をしたとしても「仕事が面白くない・つまらない」に結局戻ってしまう事になり、無限ループに陥ってしまう事になるでしょう。
3.まとめ
インフルエンサーのような「見栄えだけを良くする」「耳障りが良い言葉だけを言う」マーケテイングの手法を行えば、SNSのフォロワーは増えていきますが、それは「あなたの望まざる人」もガンガン近づいて来る事も意味します。
そのような人と消耗戦を行ったとしても仕事が楽しいはずありません。
また、「資格は足かせになる」と言うのは正直言い訳になっているケースが多いです。
お客さんへの理解を深めれば資格は足かせになんてなりませんし、資格のスキルの組み合わせる事によって他の人とは違う価値をお客さんに与える事が可能になります。