司法書士じゃなくてもキックバックしてはいけない本質的な理由

ビジネスマインド・ビジネス一般

こんにちは。司法書士の甲斐(@tomoya_kai)です。

このブログは主にフリーランス・個人事業主の方向けに法律やマーケティングの話しを書いています。

で、今回は集客に関するお話なのですが、日本では商習慣としてキックバック(紹介料)ってのがあります。

キックバック(紹介料)は文字通り、お客さんを紹介してくれた人に対して、一定の対価を支払う仕組みです。

商習慣として根付いている事から分かる通り、別にキックバックを行う事は違法ではないのですが、司法書士界隈では、このキックバックについて定期的に話題に挙がってきます。

何故なら、司法書士がキックバックを行う事(紹介料を支払う事も貰う事も)は禁止されており、懲戒処分の対象になるからです。

このように司法書士はキックバックは禁止されていますが、このキックバックは別に司法書士じゃなくてもやらない方が良い、と言うのが私の持論です。

なぜそう思うのか?

司法書士業界の実情を交えてお話したいと思います。

1.司法書士業界のキックバックの実態

上述したとおり、司法書士は仕事をもらう事を条件としてキックバックを行う事(紹介料)は禁止されており、懲戒処分の対象となります。

しかし、実際には多くの司法書士は不動産会社に対してキックバックを行っていると予想できます。

(なぜ予想できるのかと言えば、面識がない不動産会社の人と話していると、高確率で「先生の所はキックバックやらないの?」と言われますので・・・。)

司法書士がキックバックを行う事を禁止されている理由、それは

主従関係が生まれ、自由で独立した意思表示や仕事が出来なくなる。

からです。

司法書士は法律上の権利関係の手続きに大きく関わってきますので、何者にも染まらない自由で独立した存在である事が求められます。

自由ではなく主従関係が生まれていれば、クライアントから違法行為や、違法行為に限りなく近いグレーな行為を要求された場合、それを断る事は非常に困難になるでしょう。

その結果、誰かの権利が不当に侵害されてしまうと言う事にもなりかねません。

だからこそ、司法書士はキックバックが禁止されているのです。

2.司法書士以外でもキックバックを行わない方が良い理由

このように司法書士はキックバック、仕事を受任する上で紹介料を支払ったり、逆に紹介料を貰う事は禁止されています。

しかし、ビジネスの世界では紹介料の制度は当たり前に存在しており、違法ではないので、キックバックを餌にして集客をしている人がいます。

実際、キックバックをする事を宣言した方が集客の効率が良いんです。

お客さんを紹介する方から見ても、自分の知り合いが何かしら困っていて専門家を紹介したい場合、キックバックしてくれる専門家に紹介すると苦労せず自分の収入になります。

お互い、Win-Winな関係で、何も問題がないように見えます。

でも、司法書士以外であっても、キックバックを行うのは避けた方が良いのです。

その本質的な理由、ここまで読まれた方は想像できると思いますが、クライアントとの主従関係・依存関係が生まれるからです。

フリーランスから見ると、キックバックを行う事で集客が簡単になります。

でも、それは集客について自分で努力しているわけじゃないので、結果として、お客さんを紹介してくれる人に依存してしまう状態になってしまうんですね。

その結果、お客さんを紹介してくれる人の言いなりになってしまう。

お客さん紹介してやっているんだから

「超特急で仕事してね。」
「夜中土日祝日でも即レスしてね。」
「あなたの事情は知らないけど、とにかく安くやってね。」

こんな無理難題を言われる事があります。

極めつけは

「出来なきゃ、今後仕事は振らないから」

こんな結果になる可能性もあります。

こんな事を言われれば、今まで集客の事を何も努力しなかった人は大変ですよ?

切られれば、仕事を失うわけですから。

だから無理難題でもやるしかなく、そんな事をずっと続けて行けば、精神的にも肉体的にも疲弊してしまうのです。

そんなの、独立した意味が全くないですよね?

3.まとめ -紹介に依存するよりも、自分で集客する努力を-

集客の方法には正解がなく、人それぞれの考え方がありますが、ビジネスはあくまで対等な関係が大前提です。

主従関係や依存関係に発展すれば、良い仕事は出来るハズはありません。

健全なビジネス環境にする為には、自分自身で集客する努力も必要になってくるでしょう。

また、「当たり前の商習慣だから」と言う常識にとらわれず、本質的かつもっと広い視点で物事を見る事も必要でしょう。

タイトルとURLをコピーしました