無料法律相談会ばかり渡り歩いていても、問題が解決しない理由

法律知識一般

こんにちは。司法書士の甲斐です。

主に市役所や区役所の無料法律相談会の相談員を行っていますと、

社長

この間、別の先生にご相談したんですけど~。

と言った、同じ案件で無料相談会に何度も来られている方にお会いする事があります。

相談会を主催する所によっては、同じ案件でも何度も相談を行う事が出来ますので、それを利用して何とか自分達で法律問題を解決したいと言う気持ちで、無料相談会に足を運ばれているのだと思います。

確かに、ご自分が抱えている問題について、自分自身で主体的に解決しようと思う心構えは非常に重要です。

しかし、どんなに市役所、区役所の無料相談会に足を運んだとしても、ご自身の法律問題を解決する事が難しい事があります。

今回はその理由についてお話していきたいと思います。

1.法律(手続き)の無料相談会の本質

市役所や区役所等のいわゆる公的な機関では、定期的に法律(手続き)の相談会が行われています。相談員は弁護士や司法書士等の専門家が持ちまわりで担当しています。

この公的機関の無料相談会の本質ですが、あくまで相談内容に応じた法律や手続きの一般的な説明を行い、問題解決の参考にしていただくもので、その場で解決を図るものではありません。

その為、相談会を開催している場所によっては以下の業務が受付られない事があります。

・契約書や登記申請書及び付随する添付書面の作成。
・報酬未払い等、事件の解決や仕事の依頼。
・既に他の専門家に依頼している案件、相談内容が訴訟中で裁判の審理中の場合。
・同じ案件の繰り返しの相談。

このように、無料相談はあくまで一般論の説明にとどまっているのですが、それには理由があります。

基本的に相談する方は法律の素人ですので、法律的にどの内容が重要なのかが分かりません。

その為、思いつくがままに事の成り行きを話される事が多く、相談員はその話の中で法律上必要な事とそうではない事の振り分けを行わなければいけません。

そうすると、時間制限(20~30分が多いです)がある無料相談会では、相談員がその限られた時間の中で全ての事実を把握して個別具体的なアドバイスを行うのは不可能だからです。

さらに、市役所、区役所の無料相談の相談員はその日毎に代わります。

その為、「事情を知っているあの時の先生の無料相談をもう一度受けたい」と思ってもやはり不可能です。

(たまたま同じ相談員に遭遇する可能性はありますが、それはあくまで偶然です。)

さらに、あくまで無料相談会の主催が市役所、区役所等の公的機関であると言う事も、一般論にとどめている理由の一つです。

2.無料相談会を渡り歩いても問題が解決しない理由

ここまでご説明したら、勘の鋭い方は無料相談会を渡り歩いても問題が解決しない理由が分かったと思います。

そう、市役所、区役所で行われる無料相談会はあくまで法律の一般的な説明です。

法律問題を解決する為には個別具体的な対応が絶対必要になってきますが、上記のとおり、市役所、区役所の無料相談では個別具体的な問題解決を行う事がそもそも不可能です。

もっと言ってしまえば、何度も市役所、区役所の無料相談会を利用してもご自身の問題が解決しないと言う事は、そもそもその問題が複雑で難易度が高い事を意味します。

つまり、素人の方が無料相談で少しアドバイスされただけでは、到底解決する事が出来ないのです。

3.まとめ

このように、法律問題を解決しようとして、何度も市役所、区役所の無料相談会に行ったとしても限界があります。

その為、本当にご自身の法律問題を解決しようと思われるのであれば、ご自分でしっかりと弁護士や司法書士と言った専門家を探し、きちんと相談を受けてもらった方が良いでしょう。

この記事の執筆者(文責)
司法書士 甲斐智也

起業支援と商品・サービスのコンサル化のお手伝いもする司法書士|マーケティング思考でコンセプトをしっかりと考えた会社設立します|2級FP技能士|たまに心理カウンセラー|某球団マスコットの中の人の経験あり

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