これからの起業は「守りこそ最大の攻め」の経営戦略が大切です

ビジネスマインド・ビジネス一般

こんにちは。司法書士の甲斐です。

バブル経済の崩壊、リーマンショック、コロナ禍・・・。

日本経済が落ち込むと度々起こる「起業ブーム」、今まではすぐに消え去る、まさに「ブーム」だったのですが、コロナ禍の影響は「働く」と言う定義すら変えてしまい、いざと言うときに備え、会社や組織に依存しない生き方が誰でも必要となってきています。

その中で副業も含め「起業」と言う選択肢を選ぶ人も多く、実際に僕の所にも起業に関する多くの相談が寄せられています。

で、中にはビジネス系インフルエンサーに憧れている人もいたりします。

Twitter等のSNSを見ても成功者であるビジネス系インフルエンサーが、わんさか投稿していますから。

・「起業してたった〇ヶ月で〇億円の資金調達に成功!」
・「起業してたった〇ヶ月で会社を売却して〇億円を取得!」

と言ったサラリーマンでは考えられないような夢がある話しなので、憧れる人がいて当然でしょう。

で、このような夢を見せられてしまったら

「自分もできるかも知れない!会社に縛られたくない!自分のやりたい事を仕事にしたい!夢を見たい!」

なんて思って彼らの真似事をしたくなるかも知れません。真似事をしても全然良いのです。夢を持たず起業するのは辛いことがあるので。

ただ、ビジネス系インフルエンサーのド派手なキラキラした部分、表面的な部分を真似しても、その起業は99%失敗するでしょう。

なぜなら、どんなに「攻め」の経営戦略を実行しても「守り」がムチャクチャであれば、会社であっても個人事業主であっても、そのビジネススタイルは簡単に崩壊するからです。

(つい最近では、某ビジネス系インフルエンサーが事業がもの凄く成功しているように見せかけて、大量リストラをしてしまった事案もありますので。)

つまり、これからの起業は「守りこそ最大の攻め」の経営戦略が重要になってくるのです。

1.スモールビジネスこそ「守りこそ最大の攻め」を体現している

起業コンサルや起業の専門家が良く「これからの起業はスモールビジネスで行うべし」と言っています。

スモールビジネスとは「起業時に多くの資金を必要とせず、多額な設備投資も必要とせず、スピーディーに手軽に行う事ができる仕事」の事です。

先が全く見えない現代社会において多額の資金が必要となる事業を行うのは、それだけでもリスクになります。

その為、まずは小さく初めて問題がなければその事業を育てれば良し、上手くいかなければ撤退して新たな事業を行う、と言うのがスモールビジネスの趣旨です。

このようなスタンスであれば、例え失敗しても再起不能にはならず、何度もチャレンジする事ができます。

まさに時代にあった起業のやり方であり、このスモールビジネスこそ多額な資金を必要とせず、まずはじっくりとビジネスの地盤を固める「守りこそ最大の攻め」の経営戦略なのです。

2.「守りこそ最大の攻め」の「守り」とは?

「守りこそ最大の攻め」の「守り」とは、そもそも何を意味するのでしょうか?

この言葉の定義がしっかりとしていなければ「何を守れば良いの?」と言うことになりますので明確にしておきましょう。

ここで言う守りとは「ビジネスの地盤」のことであり、具体的に言えば

・法律知識
・商品・サービスのブラッシュアップ
・集客の仕組化

等々の事を指します。

ビジネスとはお客さんとの契約ごと、つまり法律知識がなければビジネスの現場にそもそも登場しては駄目です。

契約書をちゃんと用意せず、さらに契約に関する法律知識がゼロであれば、穴が空いたバケツに水を入れるようなものです。トラブルが起こって当然ですね。

また、どんなに営業スキルがあったりSNSのフォロワーがいたとしても、そもそも商品・サービスがゴミレベルであれば駄目です。

「こんな低品質な商品売りやがって」と、お客さんがすぐに逃げていくでしょう。

さらに手あたり次第に集客するのではなく、きちんと自分が理想とするお客さんに情報を届ける、集まってもらう事も必要もあります。

このように攻めの経営を行う上での前提となる「ビジネスの地盤」が、守りこそ最大の攻めにおける「守り」なのです。

3.ビジネスにおける「守り」を固めると具体的にどのようなメリットがあるのか?

まず真っ先に考えられるのが、「守り」をしっかりと固める事で顧客との無駄なトラブルや安売りを防ぐことができます。

法律知識をしっかりと勉強し、契約書関係の書類をちゃんと用意する事で取引上のトラブルを未然に防ぐ事ができる確率はかなり高くなります。

また、そのようなトラブルが起きない事が分かっているのであれば、安心して積極的な攻めの経営も出来るようになりますね。

そして、「守り」を固めると言う事は、自分の軸を持ち、ビジネスの本質を掴むことができる事にも繋がります。

冒頭でご紹介したビジネス系インフルエンサーの

・「〇億円の資金調達に成功!」
・「〇億円の銀行融資を受ける事ができました!」
・「これらの資金を元に、もっと事業を拡大します!」

と言った表面上の「キラキラ」とした話しに惑わされる事がなくなります。

「そもそも、あの人の事業ってそんなに資金が必要なの?何かおかしくない?」

と言うように冷静に考える事も可能になってきます。

最後に、守りをしっかりと固める事=経営が安定すると言う事なので、ムチャな営業や集客をする必要がなくなります。

つまり、本来相手にしてはいけない人を本当に相手にしなくても良くなるので、そう言った意味でのストレスも軽減されますし、大切にしたいお客さんにも十分な価値を提供する事できます。

その結果、良い意味で余裕ができますので、自分が本当にやりたい事、価値観を大切にする生き方が出来るようになります。

起業が目的になるのではなく、「本来の目的を実現する為の起業」がしっかりと実現できるようになるのです。

4.まとめ

インターネットを見ると、若手起業家の羽振りが良い話しが本当に良く出てきます。

そのような夢がある話しは当然否定されるものではなく、むしろ起業を行う上での原動力になります。

ただし、彼らの表面上の「スゴい話し」だけに目を向け、真似をするのは大変危険です。表面上はスゴくても、組織的にはズタボロなんて事は良くありますので。

我々のような凡人は、そのような表面上の煌びやかな部分は参考程度にし、まずは下積みを行ったり専門性を磨くなどして、ビジネスの「守り」をしっかりと固めるようにしましょう。

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熱き志を持つ起業家を法律とマーケティングで支援する司法書士。趣味はキックボクシングと朗読。

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