ひとり社長の会社でも必須!会社に企業理念が必要な理由とは?

起業・副業

こんにちは。甲斐です。

僕は司法書士試験に合格する前、バックオフィスのコンサルティング業務を行う会社にいたのですが、その中で良く言わていたのが「企業理念の重要性」です。

企業理念をおろそかにする会社は早かれ遅かれ倒産するみたいな話しを良くきいており、当時はピンとこなかったのですが、司法書士として会社設立を行うようになり、この意味が身に染みるようになりました。

今回はその企業理念の重要性のお話です。

1.企業理念とはそもそも何?

企業理念とは、会社がもっとも大切にしている考え方・価値観のことであり、会社の方向性のことです。

日本を代表する会社(トヨタとかソニーとか)は99%の確立で企業理念がありますが、会社を設立したばかりの会社や1人社長=1人株主の会社の場合、企業理念まで作っていない場合が多いでしょう。

ちなみに、ソニーの企業理念は下記の通りです。

私たちのミッションは「場」を使った
新しいブランドコミュニケーションによりお客様に感動をお届けすることです。
このミッションを実現させるためのコンセプトは「3IN」。

  • Inviting(招く・誘う・誘惑する)
  • Inspiring(刺激・感動・鼓舞する)
  • Interweaving(織り込む・組み合わす・織り成す)

自由でオープンであり、余白・余地・余裕があること。
好奇心を刺激する、未来、発想、遊び、技術で人々を鼓舞すること。
モノ・コト・ヒト、複数の価値観が組み合わされていること。

私たちはこの3つの考え方を日々の仕事のスタンスや、人々との関わり方に組み入れることで、
都市や社会、そして未来を面白くする会社であり続けます。

企業理念は大きな額縁に筆文字で書かれた、「抽象的でフワフワした古臭い内容」と言うイメージがあり、「そんなの無くてもいーじゃん。企業理念が無くても売上とは関係ないでしょ?」と言う感じがあるかも知れませんね。

でも、(例え1人社長であっても)企業理念は絶対に必要なのです。

2.なぜ企業理念が必要か?

① 何らかの判断を行う場合の根拠となるから

既に起業している方は十分に分かると思いますが、事業を行っていると様々な事が発生し、その都度様々な判断を迫られる事があります。

例えば、ある人物からとある新規事業の話しがあった場合を考えてみましょう。

とても魅力的な話しだけどリスクも大きい。さらに、その話は本当に自社の為になるのか、お客さんの為になるのか、いまいち判断・決断ができない。

そのようなどうしようもなく困ったときに、結論を出す為の判断の根拠となるのが企業理念なのです。

人間は意思が非常に弱い生き物です。

「このようにありたい!」と思っても、日々の忙しさからその思いが揺らぎ、あっちへフラフラ、こっちへフラフラと流れてしまいます。

そんなときに、行動指針としての強い企業理念があれば、自分の信念が揺らぐことはないのです。

② お客さんへの誓約になるから

また、企業理念は行動指針であると同時に、お客さんへの誓約にもなるのです。

会社は独りよがりの事業を行うのではく、社会の一構成員として責任ある行動を取る事が求められており、企業理念はまさにその「責任」を表明するものです。

その企業理念を見てお客さんは安心して取り引きを行うのであり、企業理念はお客さんと自社の責任に関して誓約する為にあるのです。

3.企業理念はミッション・ステートメント

企業理念はまさに「7つの習慣」の中に出てくるミッション・ステートメントと同じです。

(起業家の人で「7つの習慣」を知らない人は大至急ネットで調べて下さい。起業家で7つの習慣を知らないとちょっとマズいですよ。)

ミッション・ステートメントとは信条あるいは理念を表明したもので、7つの習慣では個人のミッション・ステートメントを書くべき、と語られています。

個人のミッション・ステートメントとは

  • どのような人間になりたいのか(人格)
  • 何をしたいのか(貢献、功績)

そして、これらの土台となる価値観と原則を書きます。

このミッション・ステートメントの企業版が企業理念なのです。すなわち、

  • どのような会社でありたいのか?
  • 事業を通じて何をしたいのか?

これらについて、土台となる価値観を表明するのです。

4.まとめ

企業理念はまさに企業の根源的な価値観であり、そう簡単に変えてはいけないものなので、納得がいくまでじっくりと時間をかけて考えるべきです。

とは言え、ビジネスを取り巻く環境は非常にスピードが早く、もしかしたら企業理念が時代に合わなくなる事もあるでしょう。

企業理念は定期的に見直し、「今の社会に求められている内容なのか?」と言う点をチェックするようにしましょう。

【お気軽にお問い合わせ下さい】
起業やパーソナルブランディングに関する提供中サービスはこちら。

甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル。趣味はキックボクシングとランニング

関連記事

特集記事

甲斐 智也

甲斐 智也

表現者。元舞台俳優。演劇を活用した論理と感性のハイブリッドコンサル (詳しい自己紹介は画像をクリック!)。

「表現力」で営業力アップ

パーソナル・ブランディング

人気の記事

  1. 1

    一人会社の場合はどうなる?取締役と会社の「利益相反取引」とは?

  2. 2

    違法じゃなければOKでしょ?が通用しない理由

  3. 3

    水を1万円で売る?商品・サービスの価値の作り方とは?

  4. 4

    トラブル防止!コンサルティング契約書の作成のポイント・ひな形

  5. 5

    コンサル契約で「いかなる理由でも返金しない」条項があったら要注意!

最近の記事

  1. 今こそ営業マンは「脱」営業マン化すべき

  2. 演劇のセリフを喋るレッスンはビジネスの営業面でも活用できる

  3. AI時代を生き抜く営業力は「コミュニケーション力」と「共感力」です

  4. 演劇・演技レッスンがビジネスで注目されている理由とは?

  5. 異業種交流会で仕事を取るマル秘テクニック、教えます。

TOP