即断即決をする事は「熟考」を放棄する事ではない

ビジネスマインド・ビジネス一般

こんにちは。司法書士の甲斐(@tomoya_kai)です。

ビジネスの世界で今も昔も崇拝されている考え方の一つに「即断即決」があります。

「考える前にとっとと行動した方が、結果的に得られる事が沢山ある。だからこそまずは行動しよう!」と言う意味ですね。

即断即決ができるビジネスパーソンほど「仕事ができる人」と言う評価になりますし、現代社会ではビジネスを取り巻く環境は昔とは比べ物にならないぐらいスピードが早くなっています。

たった一か月前の事でも、古くなって使い物にならなくなる情報・ノウハウが良くありますので。

その為、「即断即決」がビジネスで成功する上でのポイントの一つになる事は間違いないでしょう。

でも、だからと言って馬鹿の一つ覚えのように、何の考えもなしに「即断即決」するのは当然ダメです。

即断即決するにしても、深く考える「熟考」が当然必要になってきます。

ただ、「熟考」ってそもそも何なのでしょう?

今回は「熟考」について、具体的な意味を改めて考えてみたいと思います。

1.そもそも、熟考とは?

言葉の意味を考える場合、まずは辞書でその言葉の意味を調べるのが基本中の基本なので、熟考の言葉の意味を調べてみましょう。

じゅっ‐こう ジュクカウ【熟考】

十分に考えること。よくよく思案すること。熟慮

非常に分かりやすいですが、これだけだとあっさりしすぎていてフワフワしていますので、もう少し具体的に考えてみましょう。

「十分に考えること」とは、一つの視点だけではなく、様々な視点から考え、総合的に判断する事を意味するでしょう。

それは自分のバイアス(思考の偏り)を排除して、客観的な立場に身を置く事なります。「同じ立場」からいくら考えても、その考えには深みが出ませんし、十分に考えることにはつながらないでしょう。

ただ、バイアスを排除すると言っても、人には思考の偏りがどうしてもありますので、それを意識的に排除する為のポイントが必要になってきます。

次はそのポイントを見て行きましょう。

熟考はあくまで十分に考えることであり、「時間をかけて考えること」ではありません。時間をかけても熟考できるわけではありませんので。

2.適切な熟考するためのポイント

① 脊髄反射しない

どんなに「イラッ」とする話を聞いたり言葉を見たりしても、脊髄反射しない事です。

脊髄反射すると言う事は自分の価値観、正義感に照らし合わせて「許せない事」が起こった証拠なのですが、それはあくまで「自分の」価値観、正義感に基づくものです。

当然、自分の考えが絶対ではありません。相手には相手の価値観、正義感があります。

その「価値観、正義感」に触れる事なく脊髄反射する事は、熟考する上での大きな妨げになります。

② 上っ面だけで人の評価をしない

例えば芸能人が不倫をしたニュースが流れた場合、その芸能人を「極悪人」のように徹底的に叩く人がいます。

しかし、信頼感があるとても身近な人から

「ある人と交際しているんだけど、実はその人には旦那さんがいて・・・」

なんて打ち明けられた場合、上記の芸能人と同じレベルで叩くでしょうか?きっと親身になって相談にのるはずです。

このように人にはそれぞれ背景事情があり、その背景事情まで考えず上っ面だけで人を評価するのはナンセンスであり、正義感を暴走させる一つの要因になるのです。

③ 意見と事実を分ける

これはビジネスにおける報告で良く注意されている事ですね。

意見と事実をゴチャゴチャにすると、「事実に基づいて判断したと思ったら実は事実ではなかった」なんて事が良くあります。

何が事実で何が意見なのかは、意識して区別する必要があります。

④ 想像力と創造力を働かせる

今の延長線上で未来の事を考えるのが「想像」、延長線上ではなく全くゼロベースの未来を考えるのが「創造」です。

どちらも熟考する上で非常に重要なスキルになります。

⑤ 「なぜ?」と疑問に思う

上の①~④の集大成がこの「疑問に思う」です。

トヨタ式「カイゼン」で有名な「なぜ?」を5回問うと言う考え方ですね。

この考え方はかなり昔からあるのですが、熟考し本質をつかむ為の手法としては、現代社会でも十分通用する手法です。

「なぜ?」と考える事で感情的に脊髄反射しなくなりますし、意見と事実を冷静に区別する事が出来るようになります。

3.まとめ -違いを楽しむ-

熟考する為には自分の思考のバイアスを排除することが必要になってきます。

その一つのきっかけになるのが「違いを楽しむこと」にあると思います。

意見、考え方について他人と違いがあって当然、むしろその違いを楽しむことが出来る心の余裕があることで、「優れた熟考」を行うことができるはずです。

ぜひ、違いを楽しんでみて下さい。

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