事業計画書を作成する目的、ちゃんと分かっていますか?

ビジネスマインド・ビジネス一般

こんにちは。司法書士の甲斐です。

僕は会社設立のご相談を受ける際、一緒に起業の相談も行うことがあるのですが、そのときに良く話題に上がるのが

「事業計画書を作成した方が良いのか?」

と言うお話です。

昔の起業家は事業計画書の作成はマストであると言う認識の人が多いのですが、現代社会は過去の実例が通用しない「何だか良く分からない時代」です。

さらにビジネス環境のスピードが非常に早く、事業計画を立てたとしても数カ月で全く意味が無い物になってしまう、なんて事も良く起こります。

その為、特にベンチャー系起業家から「事業計画書の作成なんて意味がない」と言う声も増えているんですね。

いわゆる「PDCA」ですら時代遅れ、なんて言われる事があるぐらいですから。

では、事業計画書の作成は本当に意味が無いのかと言えば、それは事業計画書を作成する「目的」次第なんですね。

この目的によっては事業計画書を作成する意味はありますし、思い付きで行き当たりばったりな経営から脱却する事が可能になってきます。

ギャンブル的なビジネスから科学的に少しでも成功確率をあげる経営にシフトしたいのであれば、目的を持った事業計画書を作成すべきでしょう。

では、その目的とは?と言うのが今回のお話です。

1.事業の定期的な振り返りや新たなアイディアの発想ツール

先程お話しました、思い付き、行き当たりばったりの事業ではなくきちんと計画的に事業を行い、適切なタイミングで新たなアイディアを発想する為のツールとして使う、と言うのが事業計画書の作成の重要な目的の一つになります。

振り返りを行う事で現時点の問題点を明確に、軌道修正を行う事ができます。

また、人間は一定の制約があった方が新しいアイディアを生み出しやすい生き物です。

良く会議で「自由にアイディアを出してくれ」と言われても、中々良いアイデアは生まれませんよね?その為、一定の制約の中で考えるツールである「フレームワーク」と言うのが存在しているぐらいです。

事業契約書もこのフレームワークのような使い方を行う事で、思い付きではない、ある程度戦略的なアイディアを発想する事ができるのです。

この場合の事業契約書の作成のポイントは、詳細な事までガチガチに固めてしまうとスピードが早いビジネス環境に対応できないので、ある程度柔軟性を持った作りにした方が良い、と言う点です。

2.銀行からの融資

いわゆる融資を受けるための、プレゼン資料としての事業計画書ですね。ここでのポイントは相手の視点に立って作成する事です。

銀行は融資をしてくれますが、ドラマのように「夢や熱量を持った経営者に心を動かされてお金を貸す」わけではありません。

勿論、絶対にそのような要素が無いか言えば、そんな事はないでしょう。しかし、銀行はお金を貸し、その利息でビジネスを行っています。

つまり、「確実に返して貰える人にお金を貸す」のが鉄則なんです。

その為、

・「その事業は成功するのか?思いつきではないのか?」
・「ハイリスク・ハイリターンではなく、安全性があるか?」

と言う視点を論理的に考え、穴がない事業計画書を作成すべきです。

3.ベンチャーキャピタルからの投資

同じく資金調達のためのプレゼン資料としての事業計画書ですが、相手がベンチャーキャピタルのような投資家だと銀行用の事業計画書とは作り方を変える必要があります。

銀行は確実性・安全性を重視しますが、投資家は将来性がある事業や儲かるかどうか?について興味があるからです。

その為、投資家へのプレゼン目的の事業計画書は、「多少のリスクはあったとしても経済的なメリットがある事やビジョン」に注力し作成すべきでしょう。

また、銀行や投資家向けのプレゼン資料としての事業計画書の作成のポイントは「整合性」です。

整然とした説明を行うこと聞き手としては理解、納得がしやすいものです。その為、事業計画書には整合性がある説明が必要不可欠なのです。

4.まとめ

自分ひとりでビジネスを行っているのであれば、事業計画は自分の頭の中で考えていればそれで良いでしょう。

しかし、ビジネスは自分ひとりで完結するものではなく、必ず利害関係人が発生します。その利害関係人に対して自分のビジネスをしっかりと伝え、新たなアイディア発想の為のツールが事業計画書なのです。

「何だか事業が停滞しているかも?」と思われたら、事業契約書を作成し、あなたのビジネスに活用しても良いかも知れませんね。

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