コンサルタントは何かを他人に教える職業ではありません

コンサルティング・問題解決思考

こんにちは。司法書士の甲斐(@tomoya_kai)です。

今日はこのニュースに関する私見をお話ししたいと思います。

なぜレッドオーシャンを目指すのか ~ コンサルタント起業志望者が、なぜ多い?(中村智彦) - 個人 - Yahoo!ニュース
コンサルタントという仕事も、重要だ。しかし、自分が生計を立てる仕事としてふさわしいか、それを選ぶ前に、より慎重になった方が良さそうだ。

コンサルタントは小資本で出来るスモールビジネスの代表例なので、「取りあえずコンサルとして起業したい」と言う人が増えているのは、実際にその通りだと思います。

そもそもコンサルタントには色々な種類がありますので(経営コンサル、Webコンサル、集客コンサル等)、ビジネスチャンスも沢山あるでしょう。

しかしその一方で、このニュースにある通りコンサル業界はレッドオーシャンであり、誰でもそう簡単にコンサルになれるわけではありません。

そもそも「取りあえずコンサルタントになりたい」と言って失敗する人は、コンサルタントとはそもそもどう言う職業なのか?を根本的に理解していない事が考えられます。

誰でも簡単にコンサルタントは名乗れますが、簡単になれるわけではないのがコンサルタントなのです。

1.ニュースから見る、コンサルタントになりたい人の現状

まずは分かりやすいように、ニュースを要約してみます。

  • 起業したい人が多くなったけど、何をして起業すれば良いか分からない人も多い。
  • そのような人は、「これまでの経験と知識だけで、人の役に立つコンサルタント業ができるはず」と思っている。
  • そのような人は、無駄にポジティブシンキングなので、少し否定的な意見をすると、切れて相談に来なくなる。
  • 教祖的な立場にある自己啓発セミナーの主催者が、参加者に「自信を持て、今のままで充分に活躍できる、否定的な意見には耳を傾けるな、好きなことだけを追求して行動すべきだ」などとアドバイスしているので、その影響も大きい
  • でも年収等の統計情報を見ると、コンサルタントは明らかにレッドオーシャン。
  • 「何をしていいか判らないけれど、何かを他人に教えられそうというだけでコンサルタントになれると思い込んで、退職してしまうのは、絶対にお勧めしない」と転職支援会社の社員も言っている。

とまぁ、コンサルタント業界の厳しい状況を伝えているのですが、多分コンサルタントになりたい人って、そもそも「コンサルタントの仕事」が良く分かっていないと思うんです。

だからこそ、何かを他人に教えられそうというだけでコンサルタントになれると思い込んでいるのでは?と推測できるんです。

ではコンサルタントの仕事とは一体何なのか?類型ごとに分けてお話したいと思います。

2.コンサルタントの類型

① いわゆる普通のコンサルタント

昔ながらの「経営コンサルタント」「戦略コンサルタント」と呼ばれる、コンサルティングそのものが商売道具の人達ですね。

クライアントの現状を正確に把握し、本当に解決すべき問題を発見。その問題を根本的に解決する為の施策を考える人達です。

施策を考えるまでが仕事で、実際にその施策を実行するのがクライアントになります(勿論、実行されている施策をフォローするコンサルタントもいます)。

クライアントが気づいていない問題を発見、解決する為のアイディアを出すのが、このタイプのコンサルタントです。

② 自分の商品・サービスを使って問題解決するコンサルタント

元々自分の商品・サービスがあって、それを使ってクライアントの問題を解決するタイプのコンサルタントですね。

例えばLP制作等、インターネット広告を事業としている人が、クライアントから依頼されて単純にインターネット広告を作成するだけではなく、

クライアントが解決すべき真の問題は何なのか?

と言う視点を大切にし、その問題解決の為の手段としてインターネット広告を利用する、と言う感じです。

  • 自分達の商品・サービスはあくまで手段。
  • クライアントが解決すべき真の問題を意識し、大切にしている

と言うコンサルタントの意識を持っている人達がこのコンサル類型に該当します。

③ 「コンサルタント」とは名ばかりの、単なる教祖様

コンサルタントと言いつつ、実はコンサルタントではないのがこの類型です。

クライアントが解決すべき問題には目を向けず、もっぱら自分がやりたい施策をクライアントに押し付けるだけのタイプですね。

この類型はとにかくコンサルティングの質が悪い為、オンラインサロン等のクローズドな環境を好むのがその特徴です。

3.今目指すべきコンサルタントの姿とは?

ザックリとコンサルタントの類型ごとに分けましたが、現在求められているコンサルタントの姿は、やはり②の「自分の商品・サービスを使って問題解決するコンサルタント」なんですね。

①の通常のコンサルタントでも良いのですが、クライアントとして信頼されるのが、やはりコンサルだけではなく実際の商品・サービスもやっている②のタイプでしょう。

しかし、取りあえずコンサルタントになりたい人の多くは③の教祖様タイプを(無意識的に)目指しているのですよね。

「何かを他人に教えられそう」と言う言葉がそれを物語っていますから。

ハッキリいいます。コンサルタントは何かを他人に教える職業ではありません。

クライアント自身が気づいていない問題を発見し、その問題を解決する為に全力で脳みそに汗をかくのがコンサルタントです。

その事を理解しないまま何となくコンサルタントを目指してしまうから、クライアントとの信頼関係を構築できず、大失敗してしまうのです。

4.まとめ

起業・副業ブームを受けて「とにかくコンサルタントになろう!」と考えている人が増えていますが、「クライアントの為に問題を発見、解決の為の施策を考える」と言う視点が抜け落ち、単なる教える人になってしまうと、行きつく先は「教祖様」になってしまいます。

思考停止の信者を集めて金儲けをしたいのであれば、それでも良いでしょう。

しかし、本当の意味で世の中の為になる仕事をしたいのであれば、クライアントの為に脳みそに汗かくタイプのコンサルタントになるべきでしょう。

タイトルとURLをコピーしました