クラウドファンディングにおける利用規約の見るべきポイント

法律知識一般

こんにちは。司法書士の甲斐です。

クラウドファンディング(クラファン)は上手く活用すると資金調達が出来ますので、主に何かしらの商品を作りたい人が積極的に利用していますね。

ただ、このクラファン、本来の趣旨を誤解した、倫理観がない人が利用する事でも度々話題になっています。

随分前ですが、お笑い芸人キングコングの西野亮廣氏のクラウドファンディングのリターンの事がニュースになっていましたね。

クラファンには支援をした人に対する「リターン」が基本的に必要になってくるのですが、そのリターンの内容が「詐欺じゃないか?」と言う話が出てきたんです。

これに関しては本人含め様々な人が議論をしているのですが、今回はその話ではありません。

このニュースを見て、僕はそもそも「このリターンはクラファンの利用規約から考えて適切なのか?」と思ったんです。

で、翻って考えたら、「そもそもクラファンを利用している人はきちんと規約を理解しているのか?」と言う事に繋がるのかなと思ったんです。

あなたも、もしかしたら今後ビジネスを行う上で、クラファンを利用するかもしれません。

その時に「利用規約が良く分からない」のでは色々なトラブルになるかも知れないので「クラファンの利用規約の見るべきポイント」を今回はお話ししたいと思います。

1.企画とリターンの定義を押さえましょう

クラファンを利用して何かの企画を行う場合、どこかのプラットフォームを利用するのが一般的でしょう。

プラットフォームを利用すると言う事は、各クラファンの規約を理解するのは必須になってきます。他社のプラットフォームを利用するわけですからね。

試しに、クラファンの代表格「CAMPFIRE」の規約を見てみましょう。

ポイントの一つ目はクラファンで行う「企画とリターンの定義」です。

ここをしっかりと理解していないと、そもそもプラットフォームを利用できない可能性もありますので。

CAMPFIREで言うと第1条ですね。

・本サービス上で掲載される企画、商品等=「プロジェクト」
・プロジェクトの支援に対してプロジェクトオーナーから提供される商品、サービス、または謝意を表す返礼品等の提供=「リターン」

と定義されています。

つまり(当たり前ですが)この定義から外れてしまったら、プロジェクトでは無いし、リターンでも無いのです。

2.企画者の義務は必ず守ること

続いてのポイントは企画者の義務です。

例えばリターンを提供するにあたり、何らかの許認可が必要になってくれば、規約上、その許認可の取得が求められる事があります。

これも要チェック事項になります。

CAMPFIREで言うと第11条に明記されていますね。

「特定商取引に関する法律、不当景品類および不当表示防止法、その他関係法令を自らの責任において遵守しなければなりません。」等々。

3.禁止事項も要チェック

クラファンは他社のプラットフォームを使用する場合がほとんどで、この禁止事項に該当する場合、最悪利用がストップされる事があります。

自分が行おうとしている企画が、この禁止事項に該当しないかどうか絶対にチェックしましょう。

CAMPFIREで言うと第12条に明記されていますね。

特に気になったのが以下の3つの条文です。

1.自ら定価を設定している商品であり、当該定価とリターンの価格との間に著しい差がある場合
2.プロジェクトやリターンが、本サービスそのものやCAMPFIREの掲げる理念等と相容れないと認められる場合
3.その他、CAMPFIREがプロジェクトの掲載を不適切であると判断する場合

恐らく他のプラットフォームでも似たような禁止事項があると思います。

特に3は要注意ですね。

その判断内容についてはプラットフォーム側が決める権利があります。

どんなに企画をクリーンに運営しているつもりでもプラットフォーム次第ではサービスを停止される可能性があると言うことですので。

Twitterやその他SNSもそうですが、他社のプラットフォームに依存すると言うのはそう言うリスクが含まれていると言う事です。

この点は、十分注意しましょう。

4.まとめ

クラファンにおいて何らかのプラットフォームを利用すると言う事は、プラットフォーム側と「その場を利用しても良い」と言う契約を締結すると言う事です。

プラットフォームを利用できる権利がある一方、義務も当然に課せられるので、お客さんの為にも、その義務はしっかりと守るようにしましょう。

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