ビジネス本の図解だけではなくオリジナルの書籍を必ず読むべき理由

ビジネスマインド・ビジネス一般

こんにちは。司法書士の甲斐です。

最近、ビジネス本等の要約である「図解」をする人が増えてきていますね。

例えば、こんな感じです。

忙しいビジネスパーソンにとっては本の内容をある程度把握する事ができるので非常にありがたい存在なのですが、一方で「著作権法違反なのでは?」と言う指摘もされています。

確かにビジネス書の図解は法的な問題点が存在するのですが、今回はそれとは別の視点、ビジネス本の図解のもう一つの問題点にも言及したいと思います。

すばり

図解だけで分かった気になってはいけない

と言う点です。

1.ビジネス書の図解は著作権法違反?

まず「ビジネス書の図解は著作権違法違反なのでは?」と言う議論について、簡単にお話したいと思います。

ビジネス書を含む著作物を利用する場合、原則として著作権者等の許諾を受け、必要であれば使用料を支払う必要があります。

しかし、あまりにも厳格に著作物の利用について制限をかけると、かえって文化・芸能等の発展に支障をきたしてしまいます。

その為、一定の場合には、著作権者等に許諾を得ることなく著作物を利用できることが、著作権法上定めています(第30条〜第47条の8)。

有名なのが「引用」「翻訳権、翻案」なのですが、

  • ビジネス書の図解は上記の「引用」の要件を満たさない。
  • ビジネス書の図解は要約であり「翻訳権、翻案」に該当する。

その為、著作権法違反なのでは?と言う議論があるんですね。

この問題は裁判で決着されておらず、判例等もない為、最終的に著作権者の誰かが裁判を起こした場合にハッキリと決着するかも知れません。

ただ、他の判例(ファスト映画等)を見る限り、現状は限りなく黒に使いグレーであると思っても良いと思います。

2.もしドラを読んでも「マネジメント」を読まない人達

では、法的問題点以外の別の問題をお話したいと思います。

昔、ドラッカーの「マネジメント」と言う書籍を取り扱った「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」と言う書籍が販売されました(覚えている方も多いと思います)。

その名の通り、野球部のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読み、野球部の組織作りに応用し甲子園を目指す、と言う内容です。

もしドラはごく普通のサラリーマンの間でも流行り「組織作りとはこうするのか!」と勉強になったと言う感想を持った人も多かったようです。

ただ、本当のビジネスパーソンであればもしドラだけで満足せず、原典であるドラッカーの「マネジメント」まで実際に読んで勉強するはずなんですね。

もしドラはあくまで「マネジメント」を分かりやすく紹介しているだけですから。

つまり、本当に組織作りを学び、自分の仕事に応用したいのあれば、当然に原典である「マネジメント」に触れるべきなんです。

果たして当時、もしドラだけではなく、原典である「マネジメント」を読んだ人はどれだけいるのでしょうね。

3.ビジネス書の図解で勉強したつもりになってはいけない

今流行っているビジネス本の図解についてももしドラと同様です。

図解はあくまで本の内容を要約しただけであり、著者が本当に伝えたい事は図解からは見えない事もあります。

だからこそ図解だけで終わらず、ちゃんと原典に触れてアウトプットする必要があります。

あと、図解は著者の言いたい事とは違った、図解した人の独自の解釈が含まれている事があります。

その意味でも図解だけで理解するのは危険なんですね。

なので、本質を知りたいのであれば、必ず原典である書籍に触れ、読むべきなんです。

これはニュースでもビジネス上の情報でも同様です。

何かしらの判断が必要な場合、伝聞情報ではなく必ず1次情報に触れるクセを付けましょう。

「時間がない」「面倒くさい」

を理由にしていたら、適切な判断は出来ませんので。

4.まとめ

現代社会は非常に情報が溢れ、とにかく時間が足りません。

その為、ビジネス書の要約である「図解」に頼り勝ちになるかも知れませんが、本当の良書と言うのは図解だけでは理解する事ができません。

  • なぜ良書と言われているのか?
  • 自分の仕事に本当に応用する為にはどうすれば良いのか?

と深い部分で理解する為には、オリジナルのビジネス書に触れるのが大原則です。

それが、できるビジネスパーソンの大前提なのですから。

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